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発売から1ヶ月もしないうちに重版が決まって、思った7つのこと

シナリオ・センターのあらいです。
なんと『プロ作家・脚本家たちが使っている シナリオ・センター式 物語のつくり方』(日本実業出版社)が、7月28日の発売から1ヶ月も経たず、重版が決まりました!ありがとうございます。

「『シナリオ・センター式 物語のつくり方』が1冊の書籍になるまでレポート」をしていますが、今回は初めて重版が決まって思ったことを書いておこうと思います。


その1 ぼくの知らない人が手に取ってくれている不思議

重版されるということは、シンプルに売れ行きが好調だということです。当たり前ですが。。。
で、不思議だな、と思うのが、ぼくが知らない誰かが、手に取ってくれているんだということです。しかもそういう方が何千人もいて、かつ、さらに数千人いるのではと、見越されたというわけです。

本当にありがたい。何なら、直に会って話を聞いてみたいんです。
「なんで、購入したんですか?」
「読んでどうでしたか?」
「わからないところ、わかりにくいところ、ありませんでしたか?」って。

その2 やっぱり新井一さんは、すごいんだな

拙著を手に取っていただいた方はお分かりかと思いますが、本書は新井一樹という、何処の馬の骨かわからん人間の持論ではありません。
「おわりに」でも書きましたが、シナリオ・センターを創設した祖父の新井一さんが「物語のつくり方」という切り口で、新作を書くとしたらという視点で書きました。
新井一さんの著書『シナリオの基礎技術』『シナリオの技術』『シナリオ作法論集』『シナリオ虎の巻』などが、本書の土台です。
なので、新井一さんの偉大さを改めて感じました。
「おじいちゃん、すげぇね」という感じです。

その3 内館牧子さんの言葉、信じていいんだな

実は、帯にお名前をいただいた内館牧子先生に、献本をしたんです。
そしたら、ご丁寧にも、御礼のお手紙と感想を頂きました。これはもう、一生の宝物なのですが、その中に、
「新井一先生の講義を聞いているようだ」
「この本は、作家を目指すすべての人に役立つ本です」
「一樹さんは、自信を持って、本の内容を伝えてください」
とありました。

拙著の執筆に関して、校正も含め、一ミリも手を抜いてないので、僕なりにはいい内容にできたと思っていました。
ですが、確証はありませんでした。
そんな中で、このようなお手紙を頂いて、「あぁ大丈夫だったんだな」と思ったわけです。見出しの「信じていいんだな」というのは、そういう意味です。
なので、「いい本ですよ」と、自信を持って言えるようになりました。内館先生のおかげです。

その4 帯のお三方のインパクトは強いのだろうな

拙著の帯には、内館牧子さん、岡田惠和さん、柚木麻子さんの3名の方から、お名前を頂いています。(ここのお話は、また別の時に)
やはり、このお三方のお名前のインパクトはあるのだろうな、と思いました。出版者の方も、御三方からOKが出た時には、かなり喜んでいらっしゃいました。

書籍において、帯にお名前というのは、ポイントになるのだと思います。ぼくのような無名の人間が著者の場合は、なおさらです。
そういう意味では、ぼくの持論でない本書は、お名前をもらいやすかったかもしれません。

その5 シナリオ・センターの蓄積、求められてた

日本実業出版社の編集の板谷さんと、マーケティング部の小川さんが、初刷りをシナリオ・センターまで持って来てくださった際に、「紀伊國屋さんやジュンク堂さんで結構大きく取り上げてもらえそうです」とおっしゃっていました。
「へぇ〜」と変な声が出ていたと思うくらい、実感のない扱いでした。だって、創作ものの本が、それほど売れるとも思わなかったからです。

ですが、現時点では、多くの方に手に取ってもらっています。重ねて言いますが、これは新井一樹の持論ではありません。新井一を筆頭にした、シナリオ・センターの蓄積です。シナリオ・センターの蓄積、求められてるじゃん!

その6 おじちゃんの読みすげぇ〜

本書を日本実業出版社のお二人が、持ってきてくれたのが7月25日(火)でした。頂いてほやほやの1冊を代表に渡し、その1冊が翌日に、私の伯父の手に渡りました。で、7月27日(木)に会った時に、
「かずき、あの本、面白いな。売れるよ」と言ったんです。
伯父はコピーライターですし、書籍も出しているので、プロから褒められて舞い上がりました。最初の感想でしたから!

ただ、「え?もう全部読んだの?」というと、「いや、最初の30ページくらい……」。それで何がわかるのよ、というと、「あの出だして、あのテイストだったら、大丈夫だよ」と根拠があるのか、ないのかわからない言葉が返ってきました。でも、現時点までは、読みが当たってます。

最後に その7 「えっ!?もう」

いや、これに尽きるでしょ。
発売初週に、編集者の方からAmazonで1000番代なので、順調ですよ、と言われましたが、まさか1ヶ月も立つ前に重版になるとは思いませんでした。

そして、人生の中で「重版出来!」という言葉を、こっそりとでも呟いてみる時が来るなんて。『重版出来!』をドラマで観ていて良かったです。観てなかったら、この感じ読めないし。

きっとここからが勝負

ここまでは、色々と運が良かったのだと思います。
中身というよりも、「ガワ」がいいから。
ここからは、読んでくれた方の口コミとか、感想とかが出てくると思います。それによって、拙著を手に取ってくださる方の気持ちは変わると思います。

不安はあるけど、いま手に取ってくださっている方の役に立つ内容として届いていることを信じて、果報はまた寝て待ちたいと思います。
シナリオ・センターのあらいでした。

チーム『シナリオ・センター式 物語のつくり方』を紹介
イラスト 篠崎理一郎さん
カバーデザイン 沢田幸平さん(happeace)
本文デザイン・DTP  初見弘一さん
著者エージェント アップルシード・エージェンシー 有海さん
編集 日本実業出版社 板谷さん 
マーケティング 日本実業出版社 小川さん

その他、多くの方に支えられて、皆さんの手元に届きます。


どんな本なのか?甚だ簡単ですが、まとめています。

・レポート記事の目次ページ

・マガジンにまとめています


『プロ作家・脚本家たちが使っている シナリオ・センター式 物語のつくり方』(日本実業出版社)7月28日より好評発売中。

シナリオ・センターは『日本中の人にシナリオをかいてもらいたい』と1970年にシナリオ講座を開始。子ども向けキッズシナリオも展開中。アシスト、お願いします!! https://www.scenario.co.jp/project/kids_assist/index.html