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どうして父親はドラクエ4第三章がクリアできなかったのか(子供時代の思い出)

子供の頃に大好きだったゲームに
ドラゴンクエスト
というものがあります。

いまでも大人気ですが
当時はスマートホンはなく
家庭用ゲーム機としてテレビと繋いで行うゲームでした。

テレビとゲーム機を繋いでやるものだから
必然的に家族が見てきます。
スマホと違って物理的に画面を共有するんですねぇ。

「おい息子、それはなんだ」
「ドラクエ」
「ドラクエってのはなんだ」

と、家族の会話が始まるわけです。

父親はなんでも一度は体験する人だったので、
ドラクエをやるようになるのでした。

父親が触れたゲームはドラゴンクエスト4。
全5章で構成されたファンタジーの世界は
社会現象にまで発展した、いまも大人気のゲームです。

この中の第三章の主人公に
トルネコという商人がいます。
物語の中では若干のイレギュラーキャラで
お金を集めて物語をクリアしたりします。

父は戦士でも姫でも占い美女でもなく、
このトルネコに異常な興味を示しました。

というか三章がクリアできませんでした。

どうという事もないところで全滅するのです。
死んでしまうわけです。
教会に戻って
「おお死んでしまうとは情けない、  
今一度チャンスを与えよう」
みたいな事言われて旅に出て、また全滅してしまう。(死んでしまうとは情けないってすごいセリフだよね)

何をやってるんだろうとよく見てみると
装備が「布の服」のみ。

最弱の防具と、武器はなし。素手なのです。

お父さん武器を装備しないと。
「なんで?商人なのに」
武器は装備しないと意味ないよ。
「商人だから、商品は売らないと」

父親はトルネコに対して
徹底的に商人らしさのみを追求しました。

ロールプレイ、という意味では正しい。

トルネコは商人だから。
鉄の槍とか使っちゃダメなんです。
売り物だから。
売り物振り回して戦わない。
売るんだから。

結果、たくさん傭兵を雇って、身を守るか、
殴られては薬草をムシャムシャ食べるだけの
薬草大食いマンが爆誕するのですが、
どうもそこは問題ないらしい。

物語終盤に来て
ようやく てつのまえかけと
正義のそろばんを装備しました。

商人として相応しいから。

あんな風にゲームを楽しめるのはいいなと、
ゴールよりも、ゴールまでを道を楽しむのは
すごくいいな、などと思ったことを思い出しました。

僕は家庭も子供もいないけど
いまでも若い人が時間作って関わってくれてて
なんてありがたいことだろうと思うんです。
そして自分も、若い人の気づきになれるような思考や行動が取りたいなと思うのでした。


ただ、今思うと父親は
単純にゲームのシステムがわからなかったのだと思います。

いまの俺がTikTokやインスタがわからないように…

今日は縁日してきます。
しんろくでした。、

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