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写真集:あじさい坂とフィルムシュミレーション(栃木県 太平山)

 紫陽花の季節ですね。私が6月生まれというのもあってか、小さい頃から紫陽花には何か特別な思いがあります。青い花っていうのも他にあまりなくていいですよね。
 そんな紫陽花の名所が栃木県の太平山おおひらさんにあります。その名も「あじさい坂」。山頂にある太平山神社の参道からまっすぐ麓の駐車場まで、約2,500株の紫陽花が両脇を取り囲むように咲いています。

Velviaで撮影

 紫陽花や彼岸花、ツツジといった色の強い花を撮りに行く時、普段は富士フィルムのカメラを持っていきます。フルサイズのCanon R6と違ってコンパクトというのありますが、フィルムシュミレーションの一つ「Velvia」が特に活きるからです。緑を中心に彩度がガツンと上がり、風景写真を撮影するのに適した設定とされています。

クラシックネガで撮影

 今回もVelviaを中心に撮影していたのですが、他のものを撮った時に設定を変えたまま紫陽花を撮ると、これはこれでいい雰囲気の写りをすることに気が付きました。その時使ったのが「クラシックネガ」。主にスナップ撮影向きの、フィルムを意識したコントラスト高めで彩度が低めの設定です。ノスタルジックネガよりアンバーを乗せたくない時に普段良く使うのですが、花にもよく合う設定で新しい発見です。

Velviaで撮影

 そんな訳で、今回はあじさいまつり真っ最中の太平山で、2つのフィルムシュミレーションを使い分けながら撮影してきた写真をご紹介します。あ、途中にある「銭洗弁財天」の御札が面白くてnoteにまとめていますので、よろしければそちらもどうぞ。

前半はVelvia中心

Velviaで撮影
Velviaで撮影
Velviaで撮影
Velviaで撮影
Velviaで撮影

 日中から夕方を目指して太平山へ向かったのですが、日が高い前半は陽の光を受けた緑の色味がきれいなVelviaがいい仕事をしてくれます。アンダーで撮ると湿度の高さも表現できますし、多少ハイにしても飽和しません。紫陽花単体で撮る時はVelviaの方が使いやすいと思います。

逆光で化けるクラシックネガ

クラシックネガで撮影
クラシックネガで撮影
クラシックネガで撮影
クラシックネガで撮影

 流れが変わったのが日が落ち始めてから。光の角度と色味が変わって来ると、多少白が飛んでも全体がまとまるクラシックネガの良さが出てきます。落ち着いた雰囲気ながらもコントラストははっきりしているので、Eternaのようなちょっと眠い写り(それが魅力)にもならず、花の撮影にも使えますね。使い分けとしては花単体というよりは、他のテーマを入れてスナップ的に撮るとやっぱりいい感じ。

撮影体験がそれぞれ異なる

クラシックネガで撮影

 上の写真を撮った時にクラシックネガに変えたのが今回の気づきのきっかけなのですが、撮影中が楽しいのはクラシックネガやノスタルジックネガといった設定だと私は感じます。雰囲気が出るからだとは思うのですが、瞬間を切り取っている感が強いです。まさに「スナップ」ですね。

Velviaで撮影

 一方Velviaで撮影した時は、撮った後の写真を見るのが楽しいですね。彩度が高いので目に留まるというのもありますが、しっかり構えて「撮ったった!」といえる写真になる印象です。実際フォトコンなどに応募するときは、LightroomでVelviaの色味を使ったりもします。撮影の仕方や1枚に掛ける時間は変わらないのですけどね。

クラシックネガで撮影

 同じカメラ・同じレンズで手軽に様々な撮影体験を提供してくれる富士フィルム機は本当に楽しいカメラだと思います。ここまでほぼJPEG撮って出しでお送りしてきましたが、現像しても撮って出しを超えることはなさそう。

 太平山ではあじさい祭りの他、春にはさくら祭りも開催されるので、栃木県の中でも特におすすめな観光スポットです。すぐ近くに「岩下の新生姜ミュージアム」という入場無料で癖になる博物館もあるので、お近くまで来た際にはぜひ。

【撮影情報】
カメラ:富士フィルム X-T5
レンズ:SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN | Contemporary 021
撮影場所:栃木県 太平山
撮影日:2023年6月18日

おまけ:今回の裏テーマ(スマホで撮影)

なぜそれを吊るそうと思った

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