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絵馬めぐり:少林山 達磨寺

 群馬県高崎市、少林山達磨寺。
 高崎市といえばだるまで有名ですが、この達磨寺が「縁起だるま」発祥のお寺と言われています。だるま型の立て看板に迎えられ、総門から続く長い階段を登った先にある本堂には、見事に開眼し役目を終えただるまが集められています。お焚き上げ直前の時期になれば、だるまがパンパンに詰まったお堂を見ることもできます。

少林山達磨寺 役目を終えただるま

 この達磨寺の絵馬は、もちろんだるま型。大願成就や学業成就など、願い事によってだるまの色が変わります。恋愛成就のピンクだるま絵馬は花柄で白粉まで施したおしゃれ絵馬ですが、顔は変わらずおヒゲの御仁なのがまた良い味を出しています。同じく達磨寺に鎮座している「おねがい地蔵」型の絵馬もあるので、どちらか好きな方を選べます。

少林山達磨寺 絵馬

 達磨寺の開創は1697年(元禄十年)。碓氷川の氾濫で流れ着いた霊木に、達磨大師のお告げを夢枕に聞いた旅の行者・一了居士が達磨大師の像を彫り、その地に古くからあった観音様と並べてお祀りしたのが始まりだとか。今では日本全国はもちろん、世界のだるまを集めた展示も行っています。

少林山達磨寺 看板

 もちろん御朱印もいただけますが、一節でも良いので般若心経を写経し、納める必要があります。本来御朱印は「納経の証」ですので、それが正しい姿ですね。社務所に写経できるスペースもあります。お納めした写経は、お願い事と一緒に1つ1つ丁寧に仏前へ挙げていただけます。

少林山達磨寺 本堂

 実は世界中に点々とある「水曜どうでしょう縁の地」の1つ。原付西日本の旅で九州まで嫁取りに行っただるまは、この達磨寺のだるまです。それにあやかって、私の家のだるまは満面の笑みを浮かべています。

2016年8月、2021年11月 奉拝

【アクセス】
黄檗宗少林山達磨寺

〒370-0868 群馬県高崎市鼻高町296
Tel:027-322-8800
HP:http://www.daruma.or.jp/

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