春を待ちわびる。

もうそろそろ春ですね〜〜〜
って、
雪国以外の地域では既に春です。。。って言われちゃいそうですが。
桜も開花したみたいだし。。。

私の住んでいる越後湯沢はまだまだ春とは言えず、
家の周りには1メートル、もしくはそれ以上の雪の山があります。

ですが、晴れた日は道路は乾き、日中は暖かい日も増えてきて、
そろそろ春だな〜という感じです。


日本海側や北日本など、特に雪が積もる地域の人々は、
そうではない地域の人々に比べ、春を待ちわびる気持ちが強いのではないかな、と思います。

私は出身が秋田県の湯沢市というところで、
ここもまた雪深い地域です。

子供の頃から、春が近づくとウキウキするような気持ちになっていたような気がします。

スキーヤーなのに、冬が終わっちゃうの寂しくないの???

と、突っ込まれそうですが、
それはそれ、、、


昔から、雪深い地域の人々は、
雪が積もると行動範囲も狭くなり、
まるで、現在のコロナによる「ステイホーム!」みたいな・・・笑

家の中にいることも多くなり、
雪が消えるまでじっと耐えしのぐ、
というのが、昔の日本の雪国の過ごし方だったのではないでしょうか。農作業も出来ません。。。

その為の保存食の文化もたくさんありますよね。


一方、
オーストリアなどのヨーロッパの雪国でも、
雪深いアルプス山脈近くの地域では、日本の雪国と同じように、
行動範囲も狭くなり、自然の恵みは有りませんので、サラミやチーズなどの保存食文化がありますね。

ただ、日本とちょっと違うのは、
ただ耐えしのぐだけではなく、
その境遇の中でいかに楽しむか、、、という事が、
日本人とはちょっと違う考え方かもしれません。

家の中を可愛らしいもので飾ったり、カーテンを明るい模様のものにしたりなど。

日本の民謡は、若干暗い感じだけど、
アルプスの民謡は明るい歌が多いですし。。。

そして、雪深い冬に楽しめるものを考えて生まれたのが、
ソリやスキー遊びなのではないでしょうか?

確かに最初は軍人さんが使う道具ではありましたが、それを遊びに変えたのはオーストリアなのです。

人種や環境によって文化は多少違いますが、

「春を待ちわびる」

という気持ちが、より強いのは雪深い地域に住む人々ならでは、
じゃないかなと思います。


都会に住んでいると、「桜が咲いた」ということばかりが春の訪れのように思われがちですが、
雪が溶け、川や水路は雪解け水で増水し、
様々な植物の芽が顔を出し、
やがて、茶色だった山は新緑で覆われ、
ぱぁっと世界が明るくなります。

これが、雪国に住む人たちが待ちわびる、春の訪れなんじゃないかな、と思います。

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