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この日本がすごい 日本のものづくり

私は半導体関係の会社に勤めています。外資系も国産も経験しています。

国内のQCサークルは面倒だなとずっと思っていましたが、その微差が実はすごいのだと思います。

日本のお客様で問題があると、原因追求がすごいです。どうしてこうなったのか、結論が出るまでなかなか抜けられません。これは市場で問題が起こらないようにしっかりとやっているということです。解決するまで量産はスタートできません。とんでもないプレッシャーになることさえあります。

海外ではどうかというと、イレギュラーな問題であればとサンプルを入れ替えて問題なければOKなことがあります。形あるもの仕方ないよね。くらいの軽い感じ、そう考えてもらって保護を充実してくれても良いのだけどね。

また、海外の品質担当(半導体など部品メーカー)と、日本のお客様(ものづくり)の品質の考え方のギャップが大きすぎて、外資系の時は苦労しました。問題が起きると、二度と同じ問題が起きないための改善策を明示させられますが、外資系はその場しのぎの資料を出す程度で、同じような問題を繰り返す。日本側の担当者がある程度賢く立ち回らないとお客様側で炎上して出入り禁止となることさえあります。そういう私も似たような問題を起こしてしまい、火消しにいろいろなところに謝りながら根回しをしたりととても大変な目に遭いました。海外の担当者はあまり気にしないことも、慎重に対応するようになりました。

日本のものづくりは、いつの間にこんなにリテラシーが上がったのでしょうか? 渋沢栄一のおかげでしょうか?渋沢栄一は、論語と算盤を広めて、道徳心と経済の両方が大事だと広めていました。道徳心とは、ユーザーで問題が起きたり、困ったりすることがないように、品質を良くすることです。道徳心のないものづくり、商売は、質の悪いものを。できるだけ高く売ろうとします。道徳心があれば、良いものを適切な価格で売ろうとします。それが、三方よしとか、いろいろな言葉に変化していったと思います。

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