アマゾン火災への関心が高いようで（気づいたらRT＆favが・・・）せっかくなので、メディア情報ではない有用そうなソースを挙げておきます。ご関心のある方はご自身でも確かめてみてください。簡単に結論を言うと、「現時点では、やはり大きな事態といえる」という感触です。#PrayforAmazonia

①私が見ているのは、NASA（米航空宇宙局）の監視衛星のデータです。現時点でのデータと評価をまとめてくれています。それを見ると、いくつか今回の火災の特徴が分かります。まず、ソースをお示しし、この後内容を紹介します。#PrayforAmazonia
Uptick in Amazon Fire Activity in 2019
Satellites have detected an increase in fire activity early in the 2019 dry season in the southern Amazon.
https://www.earthobservatory.nasa.gov/images/145498/uptick-in-amazon-fire-activity-in-2019

②それによると、（１）現時点では、2019年のブラジルのアマゾンにおける火災検知件数は、2010年以来最多ペース（２）アマゾンを構成する７つの州のいずれでも、昨年より検知件数が多い（３）2012年から開始された別の観測手法でもやはり2019年は件数が最多ペース #PrayforAmazonia

③さらに、「火災の放射強度」（おそらく火の勢い）を調べてみても（４）2012年～2018年と比べて2019年は激しい（５）この「火災の激しさ」についても、二つの手法で同じ結果が出ている（６）特に、パラとアマゾナス（州の名前）では、２本の高速道路に沿って、集中して火災が発生 #PrayforAmazonia

④以上をまとめて、（７）ブラジルのアマゾンで2019年に起きた火災は、2010年以来で最大（最もactive）（８）今回の火災は、主要幹線に沿って大規模でしつこく発生しており、干ばつよりも、開発（land clearing）と一致している。

そんなところです。#PrayforAmazonia

⑤個人的には「過去に例のないほど極端」とは思いませんが、現時点では分かる火災の実態は「人災」の側面も示唆しており、やはり非常に気になる事態だと感じます。なお「地球の肺」かどうかよりは、固定していた炭素の放出や、生物多様性の劣化などを心配しています。#PrayforAmazonia

⑥単一ソースだけでも何なので、ForestWatchのサイトも参考までに挙げておきます。こちらも、データに基づいて評価していますし、やはり人の活動との関連の強さを指摘しています。なお、初出グラフの2019年分は8/22まであることなどには注意が必要です。　了 #PrayforAmazonia
What Can Global Forest Watch Tell Us About the Fires in Brazil? | Global Forest Watch Blog

https://blog.globalforestwatch.org/fires/what-can-global-forest-watch-tell-us-about-the-fires-in-brazil

「今回調査対象となったアフリカの森林のCO2吸収能力は、2030年までに14％低下すると推定されるという。一方アマゾンでは、森林のCO2吸収能力が35年までにゼロになると予測された」限界が近づいているということでしょうか。本当にこの10年が大事ですね。 #気候危機
https://www.afpbb.com/articles/-/3271673

原著はこちらのようです。
#熱帯林 #気候危機
https://www.nature.com/articles/s41586-020-2035-0

「論文によると、アマゾンの生態系は早ければ来年にも、限界点を超える可能性があるという」さらっと恐ろしいことが書いてありますね。まさかディッピングポイントがこんなに早まる可能性があるとは。まずは損失ペースを落とさないと… #気候危機
https://www.afpbb.com/articles/-/3272762

確かに論文には
「Amazon show a declining rate of carbon sequestration（中略）degradation of the feedback between moisture formation and vegetation coverage may lead to a system-wide tipping point as soon as 2021」とありますが、引用のようです。 #気候危機
https://www.nature.com/articles/s41467-020-15029-x#ref-CR30