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ヨーロッパ文化教養講座(題名のない音楽会「温泉地で生まれたクラシック名曲」)

2024/04/29
ピアニストで指揮者の大井駿さんが解説したユニークな企画。
確かに、当時の大作曲家たちも、温泉地で疲れや病を癒やしながら、作曲したこともあるだろうと思った。

楽曲:
1)ヘンデル:歌劇『セルセ』より「オンブラ・マイ・フ」
ソプラノ: 高野百合絵
指揮・チェンバロ: 大井駿
演奏: ほのカルテット
1738年ヘンデル53歳のときの作品。
温泉地ドイツのアーヘンで作曲されたとのこと。

2) ベートーヴェン:「弦楽四重奏曲第13番」第5楽章「カヴァティーナ」
演奏: ほのカルテット
初演時、第6楽章に「大フーガ」が置かれた作品。
1825年11月ベートーヴェン54歳のときの作品
この美しい楽章は、ウィーンから南へ26KMの近郊にある、温泉地バーデン・バイ・ウィーンで作曲されたとのこと。

3) ショパン:「マズルカ 作品67―1」
ピアノ:大井駿
注:1835年ショパン25歳の作品
チェコ西部の世界的に有名な温泉地カールスバートで、両親と最後の再会。

4)プッチーニ:歌劇『ラ・ボエーム』より「ムゼッタのワルツ」
編曲: 萩森英明
ソプラノ: 高野百合絵
指揮: 大井駿
演奏: ほのカルテット
1896年プッチーニ38歳のとき、イタリアの温泉地モンテカティーニ・テルメで作曲されたとのこと。

演奏者について:
1.ソプラノの高野百合絵さんは、真っ赤なドレスをきて、1)と4)を熱唱。特に4)は、高野さんの華やかなルックスに似合ったムゼッタをのびのあるソプラノで「豪快に」唄って最高だった。

2.「ほのカルテット」は、大阪国際室内楽コンクール2023弦楽四重奏部門第2位受賞。
メンバーは全員芸大。
ヴァイオリン:岸本萌乃加/林 周雅(題名プロ塾卒業生)、ヴィオラ:長田健志、チェロ:蟹江慶行
第1ヴァイオリンが、岸本萌乃加(ほのか)さんなので、ちょっとユニークなグループ名にしたのだろうか?

演奏は、すべての曲で伴奏なら目立たずしっかりと、2)の弦楽四重奏曲はとても優雅に綺麗な音を奏でていた。


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