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ヨーロッパ文化教養講座(2013年イギリス・イタリア映画「おみおくりの作法」と2022年日本映画「アイ・アム まきもと」)

2024/02/29

ダウントン・アビーの主要登場人物アンナを演じたジョアンヌ・フロガットが出演するということの理由で観た「おみおくりの作法」がビックリするような感動的なエンディングで素晴らしい作品だと感心していたら、日本でも「アイ・アム まきもと」としてリメイクされた。

リメイクものは、当たり外れが大きいが、この作品は、原作に忠実でとても上手くできている。ジョアンヌ・フロガットの役を満島ひかりに当てたのも良かったと思う。

あえて難点を上げるとすれば、主役の市役所職員役の牧本(演 阿部サダヲ)が何か精神的に障がいを持っているように描く必要性はなかったと思った。

「おみおくりの作法」
孤独死した人を弔う仕事をする民生係の男が、故人の人生を紐解き、新たな人々との出会いから、生きることとは何かを見つめ直していく姿を描いたイギリス製ヒューマンドラマ。
「フル・モンティ」「パルーカヴィル」などのプロデューサーとして知られるウベルト・パゾリーニが監督・脚本を手がけ、「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!」「戦火の馬」のエディ・マーサンが主演。人気ドラマ「ダウントン・アビー」ジョアンヌ・フロガットらが共演した。
ロンドンに暮らすジョン・メイは、孤独死した人を弔う民生係として働いてきが、人員整理で解雇を言い渡され、自宅の真向かいに住むビリーの弔いが最後の案件になる。これまでも誠実に故人と向き合い、弔いをしてきたジョンだったが、最後の仕事にはいつも以上に熱心になり、故人を知る人を訪ね、葬儀に招く旅を経て、心の中に変化が生じていく。

2013年製作/91分/イギリス・イタリア合作
原題:Still Life
配給:ビターズ・エンド
劇場公開日:2015年1月24日

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「アイ・アム まきもと」
「舞妓 Haaaan!!!」の水田伸生監督と阿部サダヲが4度目のタッグを組み、2013年製作のイギリス・イタリア合作映画「おみおくりの作法」を原作に描いたヒューマンドラマ。
小さな市役所で、人知れず亡くなった人を埋葬する「おみおくり係」として働く牧本。故人の思いを大切にするあまり世間のルールより自分の考えを優先してしまい、周囲に迷惑をかけてばかりいた。
そんなある日、新任局長・小野口が「おみおくり係」の廃止を決定。
身寄りなく他界した老人・蕪木の埋葬が「おみおくり係」での最後の仕事となった牧本は、蕪木の身寄りを探すため彼の友人や知人を訪ね歩き、やがて蕪木の娘・塔子のもとにたどり着く。蕪木の知られざる思いとともに彼の人生をたどるうちに、牧本自身にも少しずつ変化が起こり始める。共演は塔子役の満島ひかりのほか、宇崎竜童、松下洸平、松尾スズキ、宮沢りえ、國村隼ら。

2022年製作/104分/G/日本
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
劇場公開日:2022年9月30日

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