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ヨーロッパ文化教養講座(「DOCあすへのカルテ」シーズン2(7)「選択」 鑑賞記)

2023/11/02
原題は、「Fare una scelta(選択をする)」。
アンドレアの回想シーンで、ロレンツォの酸素マスクを外し、カロリーナに掛けるという、命の選択があったことを示唆する。

1.今回も患者は、二人だが、二人とも主要登場人物と密接に関わる。

a) 病院の正門前で出産したばかりの女性が失神する。彼女はこの病院の元研修医だった。アンドレアは覚えていないが、エンリコの元恋人であることが判明。
彼女が妊娠していたとき、エンリコはそのことを知る前に、アンドレアが息子(マッティア)を失ったときの様子をみて、自分には堪えられないので、こどもを持ちたくないと彼女に告げ、そのことが原因で別れた。
彼女は堕胎したのではなく、流産したことがわかり、流産を繰り返していたという情報から、病因をアンドレアが突き止めた。

エンリコと彼女の様子をみていた、看護師テレーゼは、エンリコを問い詰めるが最終的には仲直りして、エンリコはテレーゼと3人の娘と同居することになる模様。

b) 80過ぎのご婦人が入院中。心臓が悪くて手術が必要だが、本人は身よりがいないため、生きていてもしようが無いと拒否し、神父を呼んでくれとエリーザに携帯を渡す。エリーザは、電話を教会に掛けて繋がると、その携帯をアルバに渡した。アルバは神父にこの件を話す。
この神父は実は、エリーザが気があるマッシモだということが判明。
->だから、アルバに携帯を渡す演出が必要だった!

マッシモは、エリーザに見つからないように、病室へ入り、ダミアーノと相談して、ご婦人に友人3人とのリモート電話をさせる。友人の励ましもあり、ご婦人は、生きる気力を得て、手術を決断し、救われる。

マッシモは、エリーザに地下駐車場で見つかったが、あらためて話をしたいと言ってまだ、正体を明かさない。

2.「Caneblu (青い犬)」チーム各人の現状
1)アンドレア
医長試験の意地悪な問題を、今回も機転を利かせて乗り切った。
2)アニェーゼ
養子のマニュエルに何とか好かれたいと努力をする。水泳大会も必ず応援に行くと約束したが、結局遅刻してしまい、中々上手くいかない。
3)ジュリア
ロレンツォもロレンツォとのこどもも、失ったことを、新生児室で悲しんでいる姿をダミアーノに慰められ、遂に熱いキスを交わす。
4)カロリーナ
・ロレンツォとカロリーナの命の選択があったことが解った。
・新外科医長エドアルド・ヴァレンティが、ストレス解消に麻薬を使っていることを知り問い詰めるが、結局関係は続きそう。
5)アルバとリッカルド
アルバをジェノバの旅行に誘うが結局、患者対応ですっぽかしてしまう。こちらも上手くいかない。
6)エリーザとガブリエル
ガブリエルは、正式にエチオピアへ帰る許可が出たが、PTSDは治っていない様子。もしかしたら、別の病気かも知れない。
エリーザは、マッシモに正体を告げられることになるだろう。
7)エンリコとテレーゼ
今回は久しぶり、二人のエピソードに時間が割かれた。エンリコはテレーゼと同居することになる模様。
8)エドアルド・ヴァレンティ
真面目で腕の良い外科医であることが語られた。麻薬は止められないようだ。

3.Caneblu チーム以外の人たち
9)チェチーリア
アンドレアにはっきりとロレンツォの死について問い詰める。
10)ダミアーノ
ジュリアと付き合うことになるだろう。
11)ルチア・フェラーリ
彼女もCANEBLUチームに何か隠しごとがあることに気がついたようだ。
12)カルーソ
何とかアンドレアをテスト不合格にしたいことが伝わる。

4.今後の展開予想
次回は、邦題が「青い犬 caneblu」なので、ロレンツォの死の真相が語られる回になるだろうと予想する。


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