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ヨーロッパ文化教養講座(NHK海外ドラマ アガサ・クリスティー 「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」第一回)

2024/03/12
アストリッドとラファエルシーズン4の後は、アガサ・クリスティの「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか? Why Didn't They Ask Evans?」という変わった題名のミステリーを全3回で放送。早速、第一回目を鑑賞。

一回目は、登場人物や事件の紹介があり興味を引かれた。

名探偵は、ポワロでもなく、ミス・マーブルでもなく、若い幼なじみの2人の男女。
・ボビイ・ジョーンズ(演 Will Poulter)牧師の息子、元海軍、
・フランシス(フランキー)・ダーウェント(演 Lucy Boynton)伯爵令嬢
・トーマス医師(演  Conleth Hill)医師。大戦中に陸軍で片脚を失った。ボビーのよき助言者。

その他の登場人物
・転落死した男性(演 Leon Ockenden)「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」という謎の言葉をボビーに残した。
後に妹だというアメリヤ・ケイマンが、兄アレックス・プリチャードだと証言する。
・ロジャー・バッシントン・フレンチ(演  Daniel Ings)
ボビーが転落死した男性のそばで助けが来るのを待っているところに偶然通りがかり、仕事の予定があるボビーに代わって遺体に付き添った。
・ジョーンズ牧師/ボビーの父(演 Alistair Petrie)
マーチボルトの村の牧師。ボビーの父。海軍を退役後、定職に就かずにいる息子の将来を心配している。
・アメリヤ・ケイマン(演 Morwenna Banks)
崖から転落死した男性の妹。審問で遺体は兄アレックス・プリチャードであることを証言する。
・レオ・ケイマン(演 Richard Dixon)
アメリヤの夫。かっぷくがよく、裕福そうな男性。

第一回の感想:
1.転落死した男性の「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」という最後の言葉の意味。この意味が事件の真相に直結しているのは間違いない。
今のところ、エヴァンスなる人物は登場していない。

2.転落死した男性を兄だと証言した、アメリア・ケイマンの証言は全くのデタラメであることが、案外簡単に(新聞記事をボビーが見て、自分が遺体のポケットで見つけた写真と、アメリアが若いときの写真が別人であることが直ぐにわかった)判明する。

3.その写真をすり替えることができるのは、遺体にボビーの代わりに付き添ったロジャー・バッシントン・フレンチしかいない。
ということは、ロジャー・バッシントン・フレンチとアメリアはグルだということになる。

4.名探偵役の2人は、幼なじみでお互いに気があるようだが、身分違いである。
イギリス国教会(と思われる)の牧師は平民と変わらない生活をしているなと思った。
また、舞台がイングランドでなく、ウェールズ。
1936年という時代背景、ウェールズの田舎町、伯爵令嬢と牧師の息子という身分違い。この辺りの設定はそれ自体が何かを雄弁に物語るのだろうが、外国人である小生には解らない。

二回目で事件は大きく発展すると思われる。


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