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ヨーロッパ文化教養講座(2023年7月17日 佐渡裕指揮「ドン・ジョバンニ」 演奏会 鑑賞記)

2023/07/21
一度見たいと思っていた、佐渡裕マエストロが芸術監督を務める兵庫県立芸術文化センターのオペラ公演に行った。

日時:2023年7月17日 開場13時15分 開演14時
会場:兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール
指揮:佐渡 裕
演出:デヴィッド・ニース
装置・衣装:ロバート・パージオラ

出演:

ドン・ジョバンニ: 大西 宇宙(Takaoki)バリトン
騎士長: 妻屋 秀和 バス
ドンナ・アンナ: 高野 百合絵 ソプラノ
ドン・オッターヴィオ: 城 宏徳 テノール
ドンナ・エルヴィーラ: 池田 香織 メゾ・ソプラノ
レポレッロ: 平野 和 バス・バリトン
マゼット: 森 雅史 バス
ツェルニーナ: 小林 沙羅 ソプラノ

合唱:ひょうごプロデュースオペラ合唱団
管弦楽: 兵庫芸術文化センター管弦楽団

コメントと感想:

1.阪急西宮北口駅直結の兵庫県立芸術文化センターは、バルコニー席が4層ある立派な劇場。席も2000席あるそうで、さすがに関西の高級住宅街の中心にあるホールだと思った。

2.座席は、1Fの前から5列目だったので、舞台もオペラ・グラスなしでよく見えた。
舞台装置は、「ドン・ジョバンニ」のオリジナルの時代背景の装置で、凝り過ぎず、早い展開でもあまり時間を掛けずに変化をつけられるように工夫していた。

3.序曲の最初の1音から、佐渡裕マエストロのドッシリとしながら、しかも、しなやかな指揮使いに合わせて、オケもしっかりとしたいい音を最後まで出していて、オケについては文句のつけようのない出来だったと思う。
テンポも小生の好みのテンポだった。

4.歌い手は、特に、ドン・ジョバンニの大西宇宙氏の声が小生のイメージのドン・ジョバンニにピッタリで感動した。
また、ニューイヤーオペラコンサートで、ほぼ毎年拝見する、ベテランのバス妻屋秀和氏の騎士長も迫力があった。

5.公演は7月14日から23日までの短期間で、8公演もあるので、ほとんどの役が、外国人歌手とのダブルキャストとなっている。
二日連続で聴けば、キャストが異なるので、今後もし機会があれば、連チャンに挑戦したいと思った。

6.余談:
ドン・ジョバンニの女性遍歴を召使いのレポレッロが歌う有名な「カタログの歌」の歌詞は、「Ma in Spagna son già mille e tre」 (訳:「でも、スペインでは既に1003人」)と歌う。
何年前かは忘れたが、東京でこのオペラを聴いたときに、レポレッロ役の外国人歌手が、「Ma in Spana son せんさんにん」と歌って場内大爆笑だったのを思い出した。

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