ヨーロッパ文化教養講座(「ダウントン・アビー 新たなる時代へ」その5)

2022/11/16
「ダウントン・アビー 映画第二作 新たなる時代へ」を見ての各主要登場人物への感想 その4

1F(使用人編の続き)

9.アルバート (演 チャーリー・ワトソン)居残り組

 前作映画にも出ていたらしい(気がつかなかった)若い下僕。
最後の方で、性格の良くなったサイレント映画スター女優 マーナ・ダルグリーシュ(演ローラ・ハドック)に、ほっぺたにキスされるという幸運を得る。
 最後に執事にカンバックした、カーソンが、「アンディを自分の後継者に育てる」と言っていたので、ゆくゆくは、執事アンディ、従者アルバートとなるかも知れない。

10.チャールズ・カーソン (演 ジム・カーター)南仏組

 ダウントン・アビーに残っていたら、映画の撮影隊の邪魔になるというのが本音だが、メアリーから、南仏に行ってイギリス人の使用人魂を植え付けるようにと指示され、意気揚々と南仏へ出かける。
 TVシリーズでは、パーキンソン病の発症で、トーマス・バローに執事を譲って引退したはずだったが、いつの間にか、パーキンソン病が治っているように思う。(誤診だったということにでもしたのかは、不明)
 やはり、この人が居ないとダウントン・アビーは成り立たないということで、トーマス・バローが去った後、執事にカンバックする。

11.デイジー・パーカー(旧姓ロビンソン/メイソン) (演 ソフィー・マクシェラ)居残り組

今回、モーズリーさんと並んで1番良い役をもらった、デイジーだった。
1.アンディと無事、結婚して、Mrs. パーカーとなった。
2.義父のメイソン氏をパットモアさんとくっつける、キュービッドとなった。
3.最大の功績は、メアリーが、吹き替えることとなって、撮影をボイコットした、女優のマーナを励まして、というより、カツを入れて、撮影を再開させることに成功。
マーナが庶民出身ということから、アンナと共に説得役になったが、デイジーがマーナの亡くなった妹(ラビニアと同じくスペイン風邪)に似ていたということも味方して、デイジーの半ば上から目線のカツ入れにも、素直に応じた。(映画の尺の関係もあったとは思うが、ここのやりとりは、もう少し時間をかけて欲しかった。)
シーズン1の幼稚ともいえる役から、12年だって、成長したデイジーの姿は、感動的だった。

12.ジョセフ・モールズリー (演 ケヴィン・ドイル)居残り組

今回、1番活躍したモーズリーさんだった。
映画好きということで、教師をしている学校の放課後(もしくは、サボって?)撮影隊を見に来た。
1.早速、撮影シーンに映り込んでNGを出し、みんなを笑わせた。
2.サイレントから急遽トーキーに変更したため、既に撮影した映像にアフレコで、セリフを加えることとなったが、監督もはっきり覚えていないセリフを見事に再現した。
3.さらに、ラストシーンの脚本の変更を提案し、そのプリゼンテーションを監督とメアリーの前で、渥美清の「寅のアリア」並に上手く行い、ついには、脚本家の仕事をもらえることとなった。
4.脚本家の仕事は、学校の教師より遙かに高額であるため、堂々とフィリス・バクスター (演 ラクエル・キャシディ)にプロポーズをした。

以上 レギュラーの登場人物を中心に「ダウントン・アビー 新たなる時代へ」を振り返った。
次回は、「もし、次回作があるとしたら、どういう内容になるのか?」を推理したいと思う。


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