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ヨーロッパ文化教養講座(「さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜(3)」鑑賞記)

2024/01/29
今回のテーマ曲は、ベートーヴェン先生の交響曲第6番「田園」。
第1回のテーマ曲の第5番「運命」と同じ頃(1807~1808頃)に、作曲されたという。
ちなみに、「運命」は、作品番号67、「田園」は、作品番号68となっている。
ベートーヴェン先生が遺書を書いたことでも有名な、避暑地のハイリゲンシュタットで作曲されたとのこと。

「田園」は、標題音楽の先駆けとしても有名で、5楽章(交響曲は通常4楽章構成)それぞれに表題が付けられている。
1.「田舎に到着したときの愉快な感情の目覚め」
2.「小川のほとりの情景」
3.「田舎の人々の楽しい集い」
4.「雷雨、嵐」
5.「牧歌 嵐の後の喜ばしい感謝の気持ち」

意地悪な市長によって演奏場所を奪われた晴見フィルが道の駅で演奏することになったが、夏目俊平マエストロ(演 西島秀俊)は、観衆に対して、
先ずは、最も有名な第1楽章で観衆の注意を引きつける。

そして、第2楽章を、チェロとトランペットの二重奏に編曲。
プロ並みの演奏技術と耳を持つチェロ奏者、羽野蓮(はの れん)((演 佐藤緋美(さとうひみ))と、ピッチ(音程)は甘いが性格と同様明るくのびやかな音を出すトランペット奏者、森大輝(もり だいき)(演 宮沢氷魚(みやざわ ひお))に弾かせる。
チェロ奏者がトランペット奏者に合わせるように指示して大成功。
いがみ合ったいた2人はヴェートーベン先生の「田園」の力でわだかまりを払拭する。

そして第4楽章になると、「雷雨、嵐」の表題通りに雨が降り出し、野外演奏会は終わった。

このドラマは、名曲とエピソードが非常に上手くマッチングしている。
良い脚本だと思う。
特に今回はこの第2楽章を二重奏にしたのが、素晴らしかった。

最後のシーンも良かった。
指揮者見習いの谷崎天音(たにざき あまね)((演  當真あみ))が、ヴァイオリンを始めることになって、ノコギリの様な音を出して苦戦している姿を映し出し、そのヴァイオリンを手にしてしまった、夏目響(なつめ ひびき)(演 芦田愛菜)が、素晴らしい音でメンコンを弾き出した。

次回は、どの曲がテーマになるのだろう?

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