ヨーロッパ文化教養講座(アストリッドとラファエル4 (5)「盤上の殺意」鑑賞記)
2024/02/14
今回のエピソードはチェス大会の優勝候補が毒殺される場面で始まった。
原題「Sacrifice du fou」(ビショップの犠牲)。見応えのあるミステリーだった。
ビショップは、チェスのコマの1つで、将棋の「角」の動きをする。
将棋の「角」は成ると「馬」になって角+王将の動きができるが、
チェスではどんなに頑張っても「角」の動きしかできないので、先手のビショップと後手のビショップは永遠にお互い取ったり取られたりすることはない。
今回のエピソードにビショップのこの特徴が暗示されているかどうかは、解らなかった。
コメントと感想:
1.アストリッドの自宅に毎週火曜日に泊まることになった異母弟ニルスが、アストリッドに「どうして手が動く」「どうして目がキョロキョロする」などド直球の質問をするシーンが興味深かった。
2.事件の本筋はチェス大会の関係者4名が殺害(1人は未遂)され、赤いチェスの駒と、殺害された状況がチェス盤の駒の位置を指示していることから犯人を見つけるという話。
3.今回は本筋の事件に重点が置かれ、本筋以外の話は異母姉弟であるアストリッドとニルスがメインだった。
それに関連して収監中のニルスの母(アストリッドの亡父の恋人)が久々に登場し、ニルスを預かっているのが、ニルスの母の兄の家であることが判明。
最初に殺害されたチェスプレイヤーと感電死させられそうになった女性は姉弟であることなど、兄弟の関係が多く出てきたのは偶然であろうか。
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