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ヨーロッパ文化教養講座(NHKクラシックTV 「The Artist 多久潤一朗」)

2023/11/17

今回の、NHKクラシックTVは、1人の音楽家を取り上げる、「The Artist」シリーズの第?弾。(反田恭平君の回は覚えているが、その他の回は覚えていない)

多久潤一朗さんは、「NHKクラシック倶楽部」や他局の「題名のない音楽会」に何度も出演している、売れっ子フルート奏者。

もはや、フルート奏者というより、「何でも唇の下に当てて、息を吹きかければ音のでる物体」の奏者と言った方が良いかもしれない。
特に、「ちくわ」をいい音で奏でるのは驚異的。
(たぶん他のフルート奏者も、やろうと思えば何でも音を出せるのだろうが、多久さんはそれを人前でやってみせるのが、独創的なのだろう)
また、フルートの超絶技巧を難なく披露するのが、いつ見ても凄いと思う。

この日の放送では、多久さんがコレクションしている楽器を「たくさん?」持ってきた。

初めて知ったのは、今使われているフルートは、19世紀半ばに、ドイツ人のテオバルト・ベームという人が考案したもの。
(それまでは、フラウト・トラヴェルソ(横向きのリコーダー)と言われていた。)
半音階が正確に出せて音量も大きくなったため、ロマン派以降の大編成のオーケストラの中でも音が通るようになり、また、半音階が正確に出せるため、特にドビュッシーが気に入り、有名な「牧神の午後への前奏曲」を書いたそうだ。

モーツァルトは、フルートがあまり好きでなかったと言われているが、もし、モーツァルトの時代に今のフルートがあったら、もっとフルートの曲を書いていたかもしれない。


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