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ヨーロッパ文化教養講座(NHKクラシック音楽館「世界が注目する若手音楽家」録画鑑賞記)

2023/09/07
一ヶ月ほど前に放送された、NHKクラシック音楽館の録画を観た。

この放送では、3人の若手音楽家が紹介された。

1.沖澤のどか(指揮者)
演奏:ベルリン・フィルハーモニー・カラヤン・アカデミー
①プログラム:モーツァルト 交響曲第36番「リンツ」から、第1、3、4楽章

2.クラウス・マケラ(指揮者)
演奏:ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、オランダ放送合唱団
②プログラム:モーツァルト 「レクイエム」ジュースマイヤー補作

3.藤田真央(ピアノ)
演奏:リッカルド・シャイー指揮、ルツェルン祝祭管弦楽団
③プログラム:ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番

コメントと感想:
1.沖澤のどかさんは、最近、良く名前を聞く指揮者。実演は初めて観た。
ベルリン・フィルの芸術監督キリル・ペトレンコ・マエストロのアシスタントをしているという事実だけでも、実力がわかる。

①については、小生の好みに合うテンポで、好ましい演奏。
指揮をしている姿も堂々としている。

指揮も素晴らしいのだろうが、何よりもオケの金管に全く不安がないのが、聴いているほうとしては、余計なことを考えずに音楽に集中できる要因だと思う。
もし、沖澤さんが、少しレベルの低いオーケストラを指揮した場合にどうするのかが、是非観てみたい。

2.クラウス・マケラ氏は、フィンランド出身でまだ27歳。
既に昨年から、パリ管弦楽団の音楽監督を務めており、2027年からは、世界三大オケのロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席指揮者に予定されているという、とんでもない、逸材。

②は、モーツァルトの弟子のジュースマイヤーが完成させたバージョン。
テンポは、若者らしく、キビキビとした早さで、テオドール・クルレンツィスのモーツァルト三部作のCDを初めて聴いたときの感動を思い出す。
鎮魂曲という意味でのレクイエムとは違うかもしれないが、一つの芸術作品としてのレクイエムとしては、何度でも聴きたい演奏だと思う。

3.藤田真央君については、最近モーツァルトの演奏ばかりを聴いて感心していたが、元々、チャイコフスキー国際コンクールで2位を勝ち取って脚光を浴びたわけなので、ラフマニノフのコンチェルトも素晴らしいのは当然と言える。
来月に福岡のリサイタルを聴きにいくので、とても楽しみだ。


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