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ヨーロッパ文化教養講座(クラシック音楽館 N響第1999回定期演奏会)

2024/04/24
2023年12月6日の定期演奏会の放送。
ファビオ・ルイージ・マエストロ+アリス・紗良・オットさんのリスト1番に感動した。

プログラム:
1) 交響曲第100番「軍隊」(ハイドン)
2) ピアノ協奏曲第1番(リスト)
ソリストアンコール:サティ グノシエンヌ1番
3) モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ(レーガー)
ファビオ・ルイージ指揮 NHK交響楽団 
ピアノ:アリス・紗良・オット

昨年はレーガーの生誕150年ということもあり、3)が取り上げられたようだ。ファビオ・ルイージ・マエストロでも、この曲を振るのは初めてだという。
小生は昨年11月のベルリンフィルで聴いた。その時は芳醇な音に囲まれて感動した。しかし、モーツァルトの主題以外の部分は曲としては体に残っていない。それは、作品としては(マックス・レーガー先生には大変申し訳ないが)あまり魅力がないのではないのかなとも思ったりする。

1)のハイドンは、この曲がというより、ハイドンの楽曲そのものが少数のピアノ曲を除いて、自分としては今のところ、繰り返して聴きたいと思わない。生きているうちに、魅力を発見するのだろうか?

さて、アリス・紗良・オットさんは、生演奏を一度聴きたいピアニストの1人だが、今回初めてリスト1番を聴いて、凄いなと思った。
14歳のときに、初めてオーケストラと一緒に弾いたのがこの曲だとのこと。本人は、この超難曲を、あたかも余裕があるように弾くのがポイントだと言っていたが、本当に余裕があるように見えた。
ミュンヘン出身で、父がドイツ人、母が日本人だとのことだが、放送で見ると手が大きくて、リストの超絶技巧も無理なくこなしているように見える。
インタビューも英語に突然、日本語が入ったり、バイリンガルというのはこういう人のことだなと思った。

激しい、リスト1番の後のアンコールは、サティ。
弱音も丁寧に綺麗な音で、こちらも感心した。

是非、生演奏を聴きに行きたい。

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