ヨーロッパ文化教養講座(NHKプライムシアター「グライドボーン音楽祭2019の魔笛 録画鑑賞記」
2023/06/18
昨日、プライムシアターの「魔笛」を鑑賞した。
非常にユニークな演出で楽しかった。
コメントと感想:
1.すでに、BDとしても販売されているようで、HMVのホームページに情報があった。
2.グライドボーン音楽祭は、ロンドン郊外のカントリーハウスで開催されているということと、時代を20世紀初頭にもってきたということで、正に、「ダウントンアビー」の時代だなと思った。
3.また、夜の女王をホテルの女主人にして、女性参政権運動メンバー、いわゆる、サフラジェットのリーダーとした。
*メリーポピンズのこどもたち二人の母親もこの運動に参加していて、最初の歌が、「古い鎖を断ち切って(Sister Suffragette)」だということを思い出した。
4.対する、ザラストロは、料理長でホテルの料理人の頭領。
タミーノは、宿泊客。
この作品の台本と音楽はそのまま残しながら、モーツアルトが最も訴えたかった(と言われている)フリーメイソン臭を極力排除しようとした努力のたまものだと思った。
5.とは言っても、元々の話がつじつまが合っていないので、結局は、モーツアルトの素晴らしい音楽と、舞台や衣装の芸術性を楽しむ作品になっているのは、しかたのないことだと思う。
6.歌い手は、ザラストロのブリンドリー・シェラット(バス)とパパゲーノのビヨルン・ビュルガー(バリトン)が特に素晴らしいと思った。
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