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ヨーロッパ文化教養講座楽器(クラシックTV 「プロフェッショナルたちの基礎練習帳」鑑賞記)

2023/10/14
クラシックTVで、清塚信也氏がやりたかったという企画、プロ演奏家の基礎練習についての番組で、大変興味深く拝見した。

出演者:
MC 清塚信也 鈴木愛理
ゲスト
大橋和也(なにわ男子)

プロ演奏家:
1.齋藤友香理(指揮)
2.篠崎史門(ティンパニ・打楽器)神奈川フィル
3.長谷川智之(トランペット)N響首席
4.笛田博昭(テノール)
5.松田理奈(バイオリン)
6.吉野亜希菜(クラリネット)東京交響楽団

それぞれ、基礎練習をどうやっているかの話があった。
1.齋藤友香理氏(ドレスデン在住らしい)によると、指揮の基礎練習の「たたき」は、指揮棒を持ち、最下点をイメージしながら、何度も何度もひたすら、振り下ろし、それを繰り返す。
オケメンバーに、その指揮者の一拍を確実に解らせるということらしい。

->WEB検索をしていたら、指揮者は、
「叩き、平均運動、しゃくい、ひっかけ、ワルツ打法、四分打法」ができれば大概のことはなんとかなる。
のだそうだ。

2.篠崎史門氏(顔も声もしゃべり方も、父親のMAROさんにそっくり!)
ティンパニでは、Stick Controlという、ピアノではハノンのような、教本の音符どおりに、ひたすら、叩く。
メトローに合わせるのではなく、叩いた音がメトロノームの音をかき消すようになるまで、テンポを合わせて叩く。

3.N響首席の長谷川智之さん。トランペットは、スケール練習を繰り返す。
トランペットの音程は、バルブを押して調節して出す。
ただし、バルブを押すと、パイプの長さが変わるため、スケールを綺麗に出すには、一音一音、口で調節しなければならないとのこと。
やはり、難しい楽器なのだなと思った。

4.実際に、笛田博昭さんが、ゲストの大橋和也君に発声法をちょっと伝授しただけで音が変わった。「体からどのように音が出ているかを意識する」そうだが、ちょっとイメージがわかない。

5.松田理奈さんによると、「もし、パガニーニが居なかったら、どんなにヴァイオリニストは楽だっただろうと思う」と、言っていた。パガニーニが編み出した数々の演奏法が、現代もヴァイオリニストたちを苦しめているそうだ。
パガニーニが弾けなければプロとは言えないということだろうか?

6.吉野亜希菜さんは、クラリネットの練習が大変好きだそうだ。
今回は、具体的には、ラプソディインブルーの出だしのクラリネットの何とも不安定な音程の出だしの出し方の練習を見せてくれた。

「努力に勝る天才無し」と言うので、どんなに才能があるプロ奏者でも、練習を怠るとたちまち、誰かからその席を奪われる厳しい世界なのだろうなと思った。

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