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ヨーロッパ文化教養講座(アメリカ・イギリス映画「シラノ」 録画鑑賞記)

2023/08/09
「シラノ・ド・ベルジュラック」を元にして、2018年に舞台ミュージカルを書いた、エリカ・シュミットの脚本を元に、ジョー・ライト監督が作った、ミュージカル映画。

1897年の初演以降、世界中で映画化やミュージカル化されている不朽の名作「シラノ・ド・ベルジュラック」を、「つぐない」「プライドと偏見」のジョー・ライト監督が再構築して描くロマンティックミュージカル。

シラノ役を「ゲーム・オブ・スローンズ」のピーター・ディンクレイジ、ロクサーヌ役を「マグニフィセント・セブン」のヘイリー・ベネット、クリスチャン役を「ルース・エドガー」のケルビン・ハリソン・Jr.が演じた。

17世紀のフランス。剣の腕前だけでなく、すぐれた詩を書く才能を持つフランス軍きっての騎士シラノは、自身の外見に自信が持てず、思いを寄せるロクサーヌにその気持ちを告げることができずにいた。そんな彼の思いを知らないロクサーヌは、シラノと同じ隊のクリスチャンに惹かれ、シラノは2人の恋の仲立ちをすることに。愛する人の願いをかなえるため、シラノはクリスチャンに代わって、自身の思いを込めたラブレターをロクサーヌに書くことになるのだが……。

2021年製作/124分/PG12/イギリス・アメリカ合作
原題:Cyrano
配給:東宝東和

映画.com

コメントと感想:

1.1897年古典の「シラノ・ド・ベルジュラック」をどのような描き方をするかというのが、ポイントの作品。

2.音楽も、歌も、映像(特に17世紀フランスの風景 撮影はシチリアで行われた模様)も良く、最後まで飽きずに見ることができた。

3.キャスティングのポイントは、原作では「鼻が大きすぎる」醜い容貌に強烈なコンプレックスを持っている主人公シラノを、「体が小さすぎる」名優ピーター・ディンクレイジが演じたこと。
シラノが恋文の代筆をして、美女ロクサーヌと結ばせた、部下の軍人クリスチャンを非白人のケルビン・ハリソン・Jr.が演じたこと。
美女ロクサーヌを演じた ヘイリー・ベネットは、ルックスは庶民的だが、歌唱力が素晴らしいこと。

4.19世紀終わりのこの物語は、それ以降の特に悲恋ものの作品に多大な影響を与えたと思われる。

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