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子どもを連れて行くのにスカイツリーより東京タワーを選んだ3つの理由

小学生の子どもと東京タワーに行ってきた。子どもは、東京タワーにもスカイツリーにも行ったことがない。今の時代ならスカイツリーじゃないの?と考える人もいそうだが、私は迷わず東京タワーを選んだ。それには3つ理由がある。

まず、正直にいうと東京タワーの方が多少値段が安いという金銭面の理由もなくはない。ただこれは、3つの理由のうちほんの5パーセントぐらいを占める程度である。

東京タワーもスカイツリーも地上高が違うふたつの展望台があり、低い方までの値段が
東京タワー 大人1200円、小学生700円
スカイツリー(当日券・休日)大人2300円、小学生1000円
である。どっちも高額だが、東京タワーの方が少し財布にやさしい。

では東京タワーを選んだ主な理由とは。それは、東京タワーの方が子どもの記憶に残るだろうと思ったからだ。

ひとつには、地上から仰ぎ見る感じが、直線的に高くなっていくスカイツリーよりも、末広がりの東京タワーの方が迫力があって「おぉっ」となりそうな気がしたこと。

これは私の個人的な記憶とも関連している。自分が子どもの頃、一度だけ東京タワーに連れて行ってもらったことがある。タワーの中の様子とかはまったく覚えてないが、下から見て「すごい!」と思ったことだけ記憶に残っているのだ。それを子どもにも感じてほしかった。

もうひとつは、東京タワーは低い方の展望台(メインデッキ、150m)まで、天気が穏やかな日なら外階段で登れることだ。

料金は、エレベーターも階段も変わらない。それで階段を使うのは物好きぐらいかもしれないが、これができるからこそ子どもを連れて東京タワーに行こうと思った。ただエレベーターに乗って150mの高さに行くだけなら面白みがない。

メインデッキまでの階段は約600段。大体15分ぐらいで登り切れる。

途中はこんな感じ。東京タワーの「赤」の中を歩いている気分を満喫できた。

階段は、他に登っている人もいたが全く混んでいなかった。外国人も何組かいた。

建物の中ではなく「外階段」というのがいいところだ。外気を直接感じ、周囲の景色を直に眺めながら登ることができる(展望デッキにつくと、そこは屋内なので窓越しにしか景色が見れない)。下りもエレベーターでなく、迷わず階段で降りた。登りとは別の階段なので、登ってくる人と降りる人がバッティングすることはない。

なお、外階段は吹きさらしになる。一方で、600段登ると冬でも体がポカポカしてくる。風がなく穏やかな秋〜春の晴れの日というのが、階段で東京タワーに登るのに向いていると思う。多分夏は暑すぎる。

10年後とか20年後、子どもの中で東京タワーの記憶が薄れたとしても、赤い鉄材に囲まれて階段を登ったことは、何となくでも覚えていてくれると思う。2人で入場料1900円(+交通費)かけた価値はあった。

東京タワーに行ったら、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」をまた見たくなった。人のつながりっていいなと感じさせてくれる映画だった。東京タワーが完成した1958年、多分周囲に高層ビルなどほとんどなかっただろう時代にあれだけの建造物ができたら、そのインパクトはどれほどのものだったのだろう。




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