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【マンガ感想】作話が上手い作家しかいないとか【42/22年週刊少年ジャンプ】

今週も面白かったです。
面白かったのはギンカとリューナPPP、読切メイビーネクストタイム
ウィッチウォッチで自分の好みをぶつけて終わっていくマンガの話をしています。
PPPは、違国日記とも共通する個性と教育の話でした。結構汎用性の高いプロットだと思いました。

星5個くらいを満点としてざっくり評価。
星1:下手い。
星2:悪くはない。このレベルなら満足。
星3:良い。このレベルなら嬉しい。
星4:非常に上手い。
星5:神。

ワンピース(1060話) -★★★★

表紙&巻頭カラー。巻頭カラーは白基調でみんな笑顔のカラーでした。
映画のヒット凄いですね。

今回はちょっと知ってる話もあったので面白かったです。
そしてルフィの夢が船員に語られました。
読者へはまだですね。
期待感煽ってきますね。
そこも含めて面白かったです。

ゾロとルフィの会話も良かった。

最後に新キャラが出てきて新章開幕。


アオのハコ(69話) -★★★★

千夏先輩の好きな人勘違いネタ。

からのお節介応援団 団長、あやめちゃん。
雛の恋を応援するようです。

最後に千夏先輩も一歩前進。
そしてサボテンを買う。これの意味は次回以降。

いい感じに新キャラのあやめちゃんが新しい展開を持ってきていて良いですね。
なんか今回ふと思ったのは、あやめちゃんが今後応援していく上で大喜の事を知っていって、初めて中身を好きになるパターンもありそうだなあ、と思いました。

あやめちゃんが恋愛相関図に加わるのは気が進まなかったんですけど、このパターンはめっちゃエモくなりそうです。
全然恋愛に参加してもらっても面白いかもしれないと考えを改めました。
そこも期待。


僕のヒーローアカデミア(366話) -★★★

桃がなってるよ!!
からのデク。

堀越耕平「僕のヒーローアカデミア」(「週刊少年ジャンプ」42号、集英社、2022年)80頁。

この見開き最高に格好良いですね。
次のページも最高なんですけど、こっちのが好みです。

白っぽい絵に2人の目が合っていて良い。
デクが見下ろしていて、死柄木が見上げているのでそれもしっかり反映していて少年マンガしてます。

待ちに待ったデクです。
主人公なんですねぇ。
デクが来て安心してワクワクしました。
最高のヒーローです。
ここからくっそ面白い事間違いなし。


逃げ上手の若君(78話) -★★

ぼくのかんがえたさいきょうの嫁。

からの

ぼくのかんがえたさいきょうの武器。

各方面そろえて進めていきますね。
ワンピースみたいな場面転換でしたが、こちらも普通に読めました。


僕とロボコ(105話)-★★★

意味分からん修行編。
だけど最後に気づきました。

宮崎周平「僕とロボコ」(「週刊少年ジャンプ」42号、集英社、2022年)121頁。

あ、これ鬼滅だwww

ここまで全然気づかなかったです。
こうやってパロってやっと読めるレベルな気がします。
当時鬼滅の修行編を読んでいて、「これ、打ち切りだろうな」って思ってたのを思い出しました。


ギンカとリューナ(2話)-★★★★★

センターカラー。
なんか平成初期を思い出すカラーでした。

外の世界に出たギンカとリューナ。
リューナが初めての世界という設定は本当に使いやすいですね。
リューナがギンカに聞く体で、読者に紹介できます。

そして倒した竜の身体から出てきたもの。
ギンカの失った体の欠片でした。
欠片だけでも大きな力を持っていて敵を倒せば手に入る
めちゃくちゃ分かりやすくしましたね。

そして体を取り戻すという目標をかみ砕きました。
リマインドしつつ、目標の中間地点というか小さな目標を示して想像しやすくしています。

プロットが練られすぎている。
2話で、世界観を紹介しつつ、その世界の人間やドラマ(パン屋を畳む)を描写して、事前に竜を倒したおかけでその人間に影響を及ぼす(パン屋を続けられる)。
そして敵を倒すと目標(ギンカの身体を取り戻す)に近づく事も分かった。

上手すぎです。
全ての要素がストーリーに関わっていて、序盤に示すべき事を示せています。凄いしかでません。

2話で星5でしょ!と思ったのは久々です。
あかね噺と同じく作話力の高さを感じる話でした。


夜桜さんちの大作戦(146話) -★

修行。

ウィッチウォッチ(77話)-★★

ベタベタのベタ。コイバナ。

篠原健太「ウィッチウォッチ」(「週刊少年ジャンプ」42号、集英社、2022年)176頁。

この勢いだけで押し通すネタ好きです。
こういうのも、画力のネタも使えるのが篠原先生の凄いところ。

そして、意中の彼に相手が居たまさかのパターンでした。
この間の英語の教科書の彼らはカップルだったのですんなりカップル成立かと思ったので、ちょっと拍子抜け感。
いや、こういう「あっ……。」っていうオチ割とよくある気もします。
先生の好みっぽいですね。

新キャラ出しておいてこんなぶっきらぼうに成就しないストーリ中々できませんよね。
厚いファンが付いているからこそな気がします。

好みの話の話

こういう話が好きで自分でやりたくてマンガ家になる人も多いと思います。というか必ずどんなマンガが描きたいかはあるでしょうね。

しかし、今回のような話を連載初期にやると大やけどです。
「夢が叶った!ジャンプ本誌だ!」と、意気揚々と連載開始して速攻で終わっていくマンガたちによくあります。
別に「エイリアンズ・エリア」の話はしてないですよ!?

ある程度固定のファンが付いたり、人気が落ち着いていないと大抵コケますね。
その辺は先生の選択なので仕方の無い話ではありますが、どうしてこうも同じ終わり方をするんだろう、と素人は思ってしまいます。

PPPPPP(49話)-★★★★★

センターカラー。1周年記念。3ページのカラー。

マポロ3号「PPPPPP」(「週刊少年ジャンプ」42号、集英社、2022年)190, 191頁。

いつ見てもオシャ。
マポロ3号先生のカラーは個性があって魅力的で素晴らしいですね。
なんかこれまでのカラーを集めた画集だしても面白そうです。
絶対結構買う人いますよね。

映像化とかのニュースと合わせたらワンチャンかも?

そしてもう一人ラッキー、天才ラッキーの話。
今のラッキーは周囲の環境によって生まれたようです。

丁度この間似たような話を書いていました。

なんかビックリの方向に舵を切ってきました。
というか先が気になるめっちゃ良い展開だと思います。

個性とか創造性と教育は相反する部分がある。という部分が前提になっています。ここが共感できない人には伝わりにくい話です。
その上で主人公に元々の個性を選ぶか、教育され作られた感情を選ぶのか迫る展開です。

この展開を少し定式化すると、
理想論に近いけど共感できる命題を提示して、主人公に理想と現実のどちらかを選ばせる展開になりますかね。

汎用性が高いだけでなく、どちらを取る主人公(物語)も存在する点が面白いですね。
これまで紡いできた物語次第で選択が変わります。

ラッキーはどちらを選ぶでしょうかね。
母親を重視して始まった物語なので、教育側を取りそうな気はします。
でも、天才ラッキーの演奏もみてみたいです。
どちらにしてもエモくして欲しいですね。


大東京鬼嫁伝(3話) -★★★

フワフワとやっつけました。
フワフワなんて形容詞を使ったのは、動きの描写が微妙だったりしたからです。

その後の展開は良かったです。
バックを返した後の吉橋さんも良い話になってましたし、家族構成の話も良かった。
なんか違国日記みたいな話だなって思いながら読みました。
否定をしない、尊重するって大事。

仲間只一「大東京鬼嫁伝」(「週刊少年ジャンプ」42号、集英社、2022年)230, 231頁。

主人公がそういう決め台詞をバチッと言ってくれたので愛火が好きになるのも納得です。
好きになって当然の主人公をしっかり描いてくれました。
かなり重要になってくる部分だと思っているので素晴らしいと思います。
定期的にキザな事言って惚れさせて欲しいですね。

仲間只一「大東京鬼嫁伝」(「週刊少年ジャンプ」42号、集英社、2022年)232頁。

そして、言葉にしない愛火。可愛いですね。
アオのハコだったら心の声すら入れないと思いますが、分かりやすくてこちらも良い。

なんか本当に出来が良いプロットです。
もう一歩ラブコメ好き以外も取り込める魅力が出てきたら長期連載も見えそうです。
(ラブコメだけならアオのハコが居るのでどうなるか。)


あかね噺(30話)-★★

師匠との会話。お父さんの話。
少し重くなってしまいましたね。
この順位で逆に良かったかも。

しかし気になるキーワードです。
”志ぐま”の芸とは何なのか。
この間の一生さんも凄い顔してましたし、今回も。

原作 末永裕樹, 作画 馬上鷹将(「週刊少年ジャンプ」42号、集英社、2022年)246, 247頁。

左ページなんて凄いですよw
少年誌で見る顔じゃないwww

この辺もあかねの成長と共に示されるでしょうね。
今から楽しみです。

サカモトデイズ(87話)-★★★★

センターカラー。デフォルメキャラのカラー引き続きです。

一歩届かずからの、佐藤田の指導。
シンの「敵は俺の成長を待ってくれない」も格好良い。
データバンクの秘密を知るシンたち。
スラーを手引きするあまねくん。
そして、シンの言葉の通りスラーさんは襲撃へ。

流れるような作話です。
マジですごい。
最近のジャンプ作家は、作話上手い人しか居ないのか。

面白いのに、分かりやすい。
でも、話はしっかり進んでる。

マッシュル(124話) -★★

なんか領域展開みたいなやつ始まった。
格好は良かったら星2。

なんかワンパンでぶっ飛ばしてシュークリーム食ったりしてほしい。

ブラッククローバー(338話)-★★

この展開・このタイミングで日の国編の紹介。
「巻物」とか「妖術」とか言ってる暇あるのかな。

粗い展開だけど小柄な女性が屈強な男を一周するのは気持ちの良い展開でした。
ヤミさんの妹さんみたいです。

アンデッドアンラック(127話) -★

ルナとサン。

メイビーネクストタイム(読切) -★★★★★

ジャンプ・ショート・フロンティア読切15ページ

15ページにそぐわぬ尊大なテーマでした。
この読切シリーズにはこの位どでかいテーマが良いのかもしれません。
面白かったです。

一応、環境問題を叫びながら文明が生んだ利益を享受している人間への風刺ということで良いんでしょうかね?
私はそう受け取りました。

内容自体も攻めていたし、画力がハンパなかったので一応の星5。

高校生家族(102話)-★

壮大な舞台での兄妹げんか。
これ続くんか。

スポーツ編を一気にカットしてやったと思ったらこれがやりたかったんですね。いやこの後かもしれない。

すごいスマホ(19話)-★

感覚の女!冷!!

感覚の個性の割に言語化上手いな、おい!
いや言語化が上手いからこそ評価されているのか。

歌うたったりした。

エイリアンズ・エリア(15話)-★★★

ホントにやりたい事やってんな~という感じ。
会議始めましたよ、このマンガ。

でも嫌いじゃない。
頑張って欲しい。

というか会議も辰巳への繋げ方も面白かったです。
生き返れ。


さいごに

ハンターハンターのコミックスが発売になるみたいですね。

ページが既にあるのもビックリです。11月発売ですからね。
これは11月から連載するかもしれないという事なんでしょうかね。
内容は全然覚えていませんが楽しみです。

しかし、同じく休載のルリドラゴンは未定。こちらも気になります。

ルリドラゴンについてはツイッターで続報を待ちましょう。


あと話は逸れますが、読み放題に東京喰種が入っています。
第一部の14巻全て読み放題なので超お得。

二項対立をテーマにした現代マンガの一つの到達点だと思います。
秋の夜長に是非。

今週も最後まで読んで頂きありがとうございました!


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