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興奮しているのは誰か

縁あって、先週から新しいトレーナーの指導を受けている。犬の自発的な意志を最優先するという理念はそのままに、さらにそれを暮らしの細部に渡るまで見直し、点検し、あらゆるストレスを徹底的に無くしていくというレッスンだ。

この先生がまた、パワフルで緻密で率直、考えにブレがなく、おまけに圧倒的な知識量。

これまで見ていただいていたK先生は、こちらの考え方をじっくり観察した上で、根底の理念を段階を踏んで丁寧にレクチャーするというやり方で、常に『どう?ついてこれてる?』『理解出来てますかぁーー?』『ちょま、理解出来てる?ホントに?』というような慎重さがあったのだが(それだけどこか彼岸の彼方へ行ってしまうクライアントが多いんだろな…)、新しい先生はもうとにかくガンガンと、犬にとってやさしいこと、最善で最良なことを、一歩かニ歩どころではなく42.195キロくらい先回りして、惜しむことなくレクチャーしてくださる。

基本的にチャットで現況報告、質疑応答していくのだが、私も口数が多い方なので、いくらなんでも饒舌すぎだろ…セッションの始まりなのにやっちまったなオレ…という超長文質問に対して、その軽く三倍くらいのレスが返ってくる。ステキ。犬変態。(褒めてる)

セッション開始から4日めにしてボー大なチャットの山が築かれた。常にアクセス可能な知識の山脈(タイトル・オレとオレの犬について)を手に入れたということである。

あらゆる犬本に、ウチの犬のことは書いていない。そして私のことも。

犬とヒトのコンビは、常に天上天下唯我独尊だ。(ちょっとちがう)

要するに、犬というものは、とか飼い主はこうしがち、という筆致は玉石混交、お腹いっぱい読んだんだよ、知りたいのは『私』と『今太郎』のことなんだ。

てことで今エニシダは、持てるHPとMPを全てチャットに全振りしてて、Twitterに寝言やたわごとを投げて遊ぶ余裕がゼロになっております。ADHD脳の過集中部門がまんまと炸裂、たぶん触ったら発火するレベル。

こんなに興奮しやすい私なのに、飼ってる犬がこれでもかっつーくらい落ち着き払った今ちゃんだっていうのがウケるよね。どうみても、ヨソは逆転してる。

『犬の興奮を鎮めるには』じゃなくて、『まずおまえが落ち着け』ていう犬本書こうかな。

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