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今時のゲーム事情

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みなさん、こんにちは。いつもコラムを読んでいただきありがとうございます。S.C.P. Japanの井上です。

今日は子どもも大人も大好きなコンピューターゲーム(テレビゲームともいう?)について最近思うことを書きたいと思います。毎週のコラムほど厚い内容ではありませんが、さらっと楽しんでいただけると嬉しいです。

最近私は子供たちとコンピューターゲーム(例えば、任天堂スイッチなど)をやることがすごく増えていて、生まれてこのかたゲームというものをあまりやったことがなかったので、とても新鮮な日々を送っています。(笑)
ゲームをやらずにきてしまった人生でしたが、ゲームの奥深さと面白さを知り、今更興味津々な分野の一つになりつつあります。

昨今のゲームは非常にストーリー性に富み、様々な仕掛けがされていて、そこから社会性を学べたり、自己決定の機会を繰り返し経験できたり、ゲームの全てが「悪」という考えはもう時代遅れのように感じたりしています。依存性の強さや、ゲームの種類によっては暴力的なシーンが多いことなど、問題視されてしまう部分ももちろんありますが、ゲームには悪い面だけでなく良い面もあると私は考えています。

なぜそのように思うのか。

ある日、私は子供たちと大乱闘スマッシュブラザーズをしていました。
星のカービーが「もちキャラ(一番得意なキャラ)」の私は、その日もカービーで戦っていました。
その際に、遠距離攻撃ばかり披露していたところ、「それダメだよ」と言われました。言われた訳がわからず理由を聞くと、遠距離攻撃を使い続けるとみんなが楽しくなくなるため、暗黙の了解でそこのコミュニティでは「遠距離攻撃を連打しない」ルールがあるらしいのです。
また、別の場面では、3人で対戦をしている時、Aさんがものすごいレベルが高いプレーヤーであるとすぐにわかり、私はもう1人のBさんに「まずは強いAさんを一緒に倒そう」と持ちかけると「チーミングはダメだよ。フェアじゃないよ。2対1で狙われるAさんがかわいそうでしょ。」と言われました。そのAさんも自分自身にBボタンは使わない、などの縛りを設けて、ゲーム初心者の子も一緒に楽しめるよう工夫をしていました。

おお、、ゲームの中でもその場所なりのフェアネスやみんなで楽しむための工夫があるのか、、と私の方が学ばされた訳なのです。

他にも、ゲームを通じて、得意な子が初めてやる子に教えてあげる姿が見られたり、普段は人と会話をすることが苦手な子が、ゲームとなると他者と色様々なコミュニケーションをとっている姿も見られたりと、悪いものと思われがちなゲームの中にも色々な営みがあり、更にはそこで小さな共同体のようなものができ、独自のルールがあるなど、子どもにとっては学びの場の一つなのだと感じました。

突然の例え話ですが、、ナイフは正しい使い方をすれば、「切る」という目的をスムーズに達成させてくれる便利なツールです。しかし使い方を間違えると、自他ともに傷つける凶器に変わります。それと一緒で、スポーツをツールとして活動をする私たちも、スポーツの良い側面と悪い側面を的確に理解し、使い方を間違えないよう使用する必要があります。
同様に、私はゲームもスポーツと似ていて、応用し活かせるところは活かせると思うのです。

ゲームが参加者に学びを提供してくれる仕組みや、参加者を虜にしてくれる魅力は、他の場面で応用し、活かせるのではと考えた私でしたが、既にそのような概念は存在していました。それが「ゲーミフィケーション」です。ゲーミフィケーションとは論者によって議論が錯綜している節もありますが、この分野の第一人者井上明人さんは下記のように整理しています。

①最広義: 社会的な活動にとってゲームが役に立つこと。
②狭義: コンピュータ・ゲームのなかで特徴的に培われてきたノウハウを現実の社会活動に応用すること。
③最狭義: 強化学習プロセスやフロー体験を成立させるための最適なフィードバック設計のノウハウを応用すること。

研修や教育現場ではゲーム形式にすると参加者のモチベーションやエンゲージメントが高まったりすることありますよね?
企業の組織マネジメントの中でも、組織活動を活性化させたり、組織へのコミットメントを高めるためにゲーミフィケーションは積極的に取り入れられているそうです。

このゲーミフィケーションについてはまだまだ勉強不足で、今回何かを語れるほどではないことがお恥ずかしい限りですが、日々のスポーツ・運動遊びの活動にも活かせる概念だと勝手にワクワクしています。

最後に、最近嬉しかった出来事を一つ。
一日中子供達とゲームをしていて気がついたこと。
ゲームはたしかに面白いし、楽しいし、他者と協力してゴールに到達できた時にはなんとも言えない喜びがあります。
スポーツや運動遊びで得られるポジティブな感情と類似したものがほとんど体験できちゃうかもしれません。
でも、身体を使って得られるその爽快感や、喜びは少しだけゲームのそれとは違うとやってみて確信しました。
その違いこそが、スポーツや運動遊びの魅力です。

ゲームの魅力を学びながらも、スポーツや運動遊びの魅力を引き出せるかもしれない、とゲームで遊んでみて気がつけたことが大変大きな発見でした。
そして、やってみて初めて気がついた、という経験はいくつになっても自分自身をワクワクさせてくれます。

何歳になっても「遊び心」を宿していたいと切に願う今日この頃でした。

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