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企業ランキング上位!ネスレのSDGsの取り組み事例

キットカットをはじめとするお菓子や、コーヒーなどでお馴染みの「ネスレ」

ネスレではどのようなSDGsの取り組みを行なっているかご存知でしょうか?

そこで本日は、「ネスレが取り組んでいるSDGsについて」をピックアップ★
・ネスレってどんな会社?
・SDGsってどんな内容なの
といった疑問から、「ネスレが取り組んでいるSDGsの事例」についても詳しく解説をするので、ぜひ最後までご覧ください。

◇ネスレってどんなことをしているの?

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それではまず、ネスレがどのような企業なのかということについて目を向けてみましょう。

社名《ネスレ日本株式会社》
創業:1913年4月
設立:1933年6月
主な事業内容:飲料、食料品、菓子、ペットフード等の製造・販売
資本金:40億円
従業員数:約2,400人(グループ会社社員含む)
グループ会社:ネスレネスプレッソ株式会社
(参考:ネスレ日本 会社概要 より)

ご存知の方も多いとは思いますが、ネスレは飲料や飲食などをはじめとする「食」に関わるモノを製造・販売している企業です。

私たちの周りでは、ネスカフェなどのコーヒーやミロ、キットカット、エアロなどをよく見かけますよね。
これらの人気商品はすべてネスレが開発販売しているモノです♪

さらに、スーパーなどでよく見かけるスターバックスのドリップコーヒーもネスレから販売されているんですよ。

販売している商品からもわかるように、ネスレは私たちの身の回りの食をより楽しみのあるものにしてくれるような商品を多く開発提供している企業!

まずは、ネスレが食品関係をメインに扱っている企業だというのを覚えておいてくださいね。

◇食とSDGsの関係性は?

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ではつぎに、食とSDGsの関係について目を向けてみましょう。

私たちが生きていく中で欠かせない「食事」
しかし、今後も今までのようにずっと同じ食事が続けられない可能性があるのはご存知でしょうか?

◆食べ物が余っているのに飢餓状態になる原因の「食品ロス」

食品ロスとは?
「食品ロス」とは、本来であれば食べられるのにも関わらず廃棄されてしまう食材のこと。
(参考:農林水産省HP 食品ロスとは より)

食品ロスは、飲食に関わる企業が多く関わっている問題の一つ。
まだ食べられるのにもかかかわらず食料を廃棄してしまうことにたいして、みなさんはもったいないと感じますよね?

しかし、だからといって「鶏肉の皮」を捨てる方は多いのではないでしょうか。

こういったまだ食べられるのに捨てられる食品ロスは年間なんと「600万トン」
私たち日本人が毎日一人当たりお茶碗一杯分の食事を捨てている量に匹敵します。

こういった食品ロスの問題は、日本だけではなく世界でも問題視されているんです。

◆食品ロス問題にも取り組む「SDGs」って?

食品ロスの問題は世界でも早急に解決していきたい課題のひとつ。
そこで国連では「SDGs」に、食品ロス削減の目標を設定しました。

SDGs(エス・ディー・ジーズ)は、Sustainable Development Goals(サスティナブル ディベロップメント ゴールズ)の略称
日本では「持続可能な開発目標」といった意味で使用されている。

2015年9月の国連サミットで採択されたSDGsは、翌年2016年から2030年までという目標達成期間の中で国連に加盟している国すべてが取り組んでいる世界共通の目標です。

SDGsではカテゴリー別に17個の目標と169個のターゲットを設置しています。

《SDGsの目標》
テーマ 『誰も置き去りにしない世界』を目指して
目標1 「貧困をなくそう
あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ

目標2 「飢餓をゼロに
飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する

目標3 「
すべての人に健康と福祉を
あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する

目標4 「質の高い教育をみんなに 
すべての人々への包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する

目標5 「ジェンダー平等を実現しよう
ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児のエンパワーメントを図る

目標6 「安全な水とトイレを世界中に」 
すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する

目標7 「エネルギーをみんなに そしてクリーンに
すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する

目標8 「働きがいも経済成長も
包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する

目標9 「産業と技術革新の基盤をつくろう
強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る

目標10 「人や国の不平等をなくそう
各国内及び各国間の不平等を是正する

目標11 「住み続けられるまちづくりを
包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する

目標12 「つくる責任 つかう責任
持続可能な生産消費形態を確保する

目標13 「気候変動に具体的な対策を
気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる

目標14 「海の豊かさを守ろう
持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する

目標15 「陸の豊かさも守ろう
陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する

目標16 「平和と公正をすべての人に
持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する

目標17 「パートナーシップで目標を達成しよう
持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

ネスレでは、食品ロスの問題はもちろん、ほかのSDGsに関わる目標にも積極的に取り組んでいます。

一見、私たちと関係のないように思えるSDGsの目標ですがネスレの事例を見てみると身近に感じるかもしれません。

ではつぎに、ネスレではどのようにSDGsの目標達成に向けて取り組んでいるのかについて考えていきましょう。

SDGsについてもっと詳しく知りたい!という方はこちらのサイトも参考にしてみてくださいね♪

◇ネスレはどのようにSDGsに取り組んでいるの?

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飲食に関わる業界もSDGsの目標を達成するためには取り組まなければいけない、ということを確認したところで実際にネスレの考え方や取り組み事例に目を向けてみましょう。

◆ネスレでは2030年に向けて中長期的目標を設置

ネスレではSDGsの目標を達成するために、独自に2030年に向けた長期的な目標として中長期計画を実施しています。

2030年に向けた長期的な目標
ネスレは、食の持つ力で、現在そしてこれからの世代のすべての人々の生活の質を高めていきます
地球の健全性を高め、社会課題解決の進展を促進し、健全な食料システムを支援するための取り組みをこれからも続けていきます。2050年でに温室効果ガス排出量実質ゼロを達成するための意欲的なコミットメントを設定し、達成に向けた詳細なロードマップを策定しました。また、025年までにネスレ製品のパッケージの100%をリサイクル可能あるいはリユース可能にするという長期的な目標も掲げています。
(引用:ネスレ 共通価値の創造 より)

SDGsに対してネスレ独自に取り組むことで、ほかの企業のさらに上のいく取り組みをしてSDGsの目標達成に取り組んでいます。

では、中長期計画から考えて実際にはどのような取り組みを行なっているのかチェックしていきましょう!

◇人気お菓子「キットカット」の外袋を紙の包装紙に変更!

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食品ロスと同等の問題として飲食業界で問題視されている「プラスチックゴミ」

お菓子などの包装のプラスチック包装を減らすはたらきは、世界各国でも取り組まれています。

日本でもプラスチックゴミを削減するために、2020年7月にレジ袋の有料化がスタートしたため、プラスチックゴミが世界でも問題視されていることを理解している方も多いのではないでしょうか。

プラスチックは簡単に加工しやすいといったメリットがありますが、海洋間環境汚染の原因としても問題されています。

プラスチックゴミはマイクロプラスチックとなって、海へたどりつき海洋生物たちが誤食してしまうといったケースはもちろん、プラスチック袋は簡単に飛ばされてしまうため、レジ袋を餌のクラゲと間違えてウミガメが食べてしまい窒息死してしまうといったことが後を断ちません。

ネスレでは、こういったプラスチックゴミの問題を受けて人気菓子「キットカットの包装を紙包装」にしました!

キットカットはもちろん、2019年から順次にさまざまな商品でも紙包装へと切り替えているんですよ♪
実際、2025年までに全世界でつくる包装材を100%リサイクル、リユースできる素材に変更すると公表するほどの本気!

「キットカットの包装材だけでそんなに変わるの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実際にキットカットの包装材を紙に変えただけでも年間450トンのプラスチックを削減できるんです。

このように、ネスレでは海洋生物の住処を保護することやプラスチックゴミの削減ために自社製品の包装を変えることに取り組んでいます。

◇牛乳タンパク質アレルギーの乳児を支援
ネスレでは、既存の自社製品だけをSDGsの目標達成のために取り組むのではなく新しい商品の開発をすることでSDGsの目標達成にも取り組んでいます。

たとえば、SDGsの目標には健康と福祉といった内容も含まれています。

ネスレでは、牛乳アレルギーによって母乳育児ができない乳児のために、専用のミルクを開発しました。
アレルギーがあっても平等に、健康に成長できるように、臨床的にも実証された製品の開発を成功!

多くの牛乳アレルギーをもつ乳児とその保護者の味方でもある製品を開発することで、子どもたちの健康を支援しています。

◇農業従事者へ生活を維持できる収入の提供
ネスレの欠かせない従業員といえば、商品の原料になる農業従事者です。
一杯のネスカフェを支えるには、何千人ものコーヒー栽培者がいるからこそ私たちの手元に届きます。

そんなネスレには欠かせない農業従事者の方々へしっかりと生活を維持できる収入を提供することで、不平等や貧困の面へもしっかりと取り組んでいます。

さらに、カカオ農家の変革推進や児童労働対策など、ネスレが新たに立ち上げた「Household Income Accelerator Project(世帯収入向上プロジェクト)」では、進捗状況や結果を公表する予定で、今後もネスレの取り組みには目を離せません。

◇植物性由来のサスティナブルフードの開発

いま、昆虫食が注目されるように飲食では持続可能的に食べ続けていける食材の「サスティナブルフード」が注目されています。

ネスレでは、植物由来のサスティナブルフードの開発にも力を入れてい流のが特徴です。

植物由来のシーフードをはじめ、海洋生物の乱獲を抑制するための食材やヴィーガンやベジタリアンの方でも色を楽しめるような代替食を提供しています。

◆ネスレの取り組みのまとめ

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いかがでしたか?

それでは今回の内容のおさらいです。
「ネスレのSDGsの取り組みについて」
・ネスレってどんな会社?
・SDGsと食の関係
・ネスレの掲げる中長期計画
・ネスレが実際に取り組んでいるSDGsの事例
以上の4つのポイントにわけてご紹介いたしました。

ネスレはほかの企業と比べても、農業従事者を支援したり、自社製品だけではなく新商品の開発に力を入れているのが特徴です。

また、今後も2030年に向けてさらにSDGsの目標に向けて取り組むプロジェクトも実施しているので目を離さずにチェックして参考していきましょう。

今回ご紹介したほかにもnoteではさまざまな企業のSDGsへの取り組みを発信中!
こちらもあわせて参考にしてみてくださいね


《参考サイト》
プラスチックごみの問題に取り組み,みんなが考えるきっかけに~「キットカット」の外袋ぶくろを紙の包ほう装そうへ~
ネスレ株式会社
ひょうご経済プラス 「SDGs」企業向け啓発セミナー ネスレ日本社長が取り組み紹介
まずは小さな一歩から 個人レベルでもできるSDGs

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