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5/6(土)の日記 派遣先の企業の社風が合わなかった話

 派遣先の企業の社風があまりにも合わず、その理由を考えていた。

 その企業は何の変哲も無い1本の道を警備員10人で警備したり、あるサービスのPRをしている我々に対しそのサービスについての質問を禁止してくる企業であった。サービスの契約をするのはその企業のインフォメーションの人なのに。合理的配慮が必要、といった具合でもない。




なんなんだろうこの違和感...




やっていることが中学生なのだ。あるいは、私が中学生のときに所属していた吹奏楽部で叩き込まれた「周りを見て行動しよう。」「目的を見極めよう」を根底から覆すものであった。顧問のU先生が見たら「10人もいらないだろ!!山田と後藤だけ残ってあとは他の仕事しろ!!!!」「お前らはひとりでも多くの人にサービスを契約してもらいたいんだろ!!!」と怒鳴り散らすであろう。いや、U先生もまた「顧問のU先生」を演じていたのであって、もしこの場にいても何食わぬ顔で素通りするのだろう。あたりまえだけど。


ASDを空気が読めないことの免罪符に使う気はないが、どこまでもASDだった私は当時、この「周りを見て行動する、大きくものを捉える」ことが大の苦手だった。空気の読めなさから顧問にエイリアンと呼ばれ、部活内で言葉を発するのさえ辛い時期があった。そこから「発達障害」という言葉を知り、本を読み、何度も失敗しながら定型発達の人の行動パターンを体に叩き込み、今だってひとつの指示に何回も確認をとりながら、「変わってるよね」と言われながら、たまに大切な人を失いながら、そうやって生きてきたのだ。

それを否定された、と勝手に思った。

私にとって2人いれば十分な場所に10人いることや、協力すべき場でしないことは「悪」であった。



この人たちは何も疑問を持たず(そう見える)10人でただの車道を警備したり、澄まし顔で「質問はお答えできないことになっているので」と言ってくる。で、楽しそうに大声で雑談してる。てか、お客様も警備し過ぎでちょっと引いてるじゃん。


最初こそ彼らに怒りの感情があったが、どこかでこれを許容してるえらい大人がいるのだ、これでも生きていけるのか、と考え直し今はただ愕然としている。

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