【0010】ファッションレボリューション

昨日のパタゴニアの話の延長で、ファッション業界のSDGsについて見てみました。
ファッション・衣料関連で言うと、やはりコットンの作られ方であったり、工場勤務の方の勤務環境や報酬についてが社会問題として取り上げられることが多いと思います。そんな中、面白い取り組みを聞いたのでそれについて調べてみました。それが

ファッションレボリューションとは

2013年4月24日、バングラデシュの衣服の縫製工場が入っていた8階建ての商業ビルが崩壊し、1100人名以上が死亡、2500人以上が負傷した事件。ここで作られていた衣服のブランドロゴが散乱してた映像も含めて記憶にありますが、この事件を受け、自分たちの衣服の生産に従事している人たちの労働環境や彼らに適正な賃金が払われているかを訴えるアクションがFashion Revolutionとのことで、オーストラリア発信の活動だそうで、色々な活動をされているのだと思いますが、シンプルに言うと、「安いTシャツを販売するために犠牲になっている人がいる」ということを広く知ってもらうこと。
下記の動画もキャンペーンの一つだと思いますが、分かりやすいです。

2ユーロのTシャツを買おうとすると、それを生産するためにどんな労働が行われているかを伝えるムービーが流れ、最後に「買うか寄付するか」を選べる仕組み。ドネーション意識が低いとされる日本でもきっと寄付が多くなるだろうなと思う、気づきのあるキャンペーンですね。
他には、

#whomademyclothes

このハッシュタグ「Who made my cloths」をツイッター等のSNSでブランドのロゴが入ったタグが分かるように服と着て、そのブランドのアカウントに@をつけて投稿しよう。というキャンペーン。
自分たちのブランドイメージを発信しようと開設したアカウントに突如、この投稿が集まった時、どんなものを返すか(または無視するのか)によって企業のスタンスが問われそうですね。この活動は、海外の著名タレントやアーティストも自発的に参加されているようで、そういう人たちからの@マークは企業としてはなかなか無視しにくそうですね。

ある日突然巻き起こったこういう活動にも、公明正大に自分たちの活動を発信できる度量と日頃の行いがものを言いそうです。

そんなファンションレボリューションのサイトは下記。
https://www.fashionrevolution.org/
日本ではまだあまり耳にしないですが、ファストファッション市場は日本もすごい市場だと思うので、いつ流行してもおかしくないかもですね。

本日の気づき・学び

企業発信でこういった活動に自ら参戦していくというのは攻めの姿勢としてポジティブに参加できると思うのですが、色んな団体がこういった運動を起こした際に、自社の場合はどういう状況なのか、いち早く公明正大に動ける情報を体制を日頃から構築しておくというリスクヘッジの面においても、SDGsへの意識は重要だなと思いました。


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