【0997】身近なSDGs_寄付を考える
SDGs1000日チャレンジもラストスパート。SDGsは非常に広範な目標たち。17個もの目標や169のターゲットや、なんだったら232個も指標がある。
これ、全部気にして生きていかなきゃいけないの?と途方に暮れてしまうこともあると思います。
日本での暮らし中で、身近なことから全てのことにつながるなと個人的に感じるものについて、触れていきたいと思います。
ラスボス的目標17のパートナーシップ
SDGsは様々な課題が取り上げられており、各目標ごとに、「こういう現状・課題があってね」という解決すべき課題が取り上げられているターゲットと、「こういう手段で解決していこうね」という取り組み方が書かれたターゲットで構成されています。
1.1という数字がついたものが前者。
1.aのようにアルファベットがついたものが後者。
になりますが、最後の目標17は、ラスボス感満載で、その中身全てがこのSDGs全てへの取り組み方・手段として書かれています。しかもその数、19。
その中身の多くは、「支援」にあてられています。
支援の内容は、技術的なものもあれば、仕組み的なものもあり、現状で弱い立場にある国が損をせず、ボトムアップできるような支援の必要性が書かれています。
そしてその一番はじめに書かれているものが、「資金」という面での支援。
SDGsの全体への解決方法としても重要だと考えられているのが、「資金支援」、身近な例に落とすと、これら寄付やクラウドファンディングに代表されるような資金支援がそれに当たるのではないかと思います。
情けは人のためならず
情けは人のためならず。情けをかけることは人のためによくないよ。という意味ではなく、他人に情けをかけることは、めぐりめぐって自分に良いことが起こることにつながる、ので、人のためじゃない、自分のためだよ。
ということわざですが、これが寄付に関しても言えるかもしれません。
世界幸福度ランキングでは、日本はこんなに豊かな国(主観的には)なのに56位(2021年現在)という結果。
その大きな要因の一つが「寛容さ」。
これは、寄付やボランティア活動などの「他人への寛容さ」を測定している項目だそうで、寄付文化の薄い日本ではここがランキングを下げる要因になっているそう。
「それって本当は、個人の幸福と関係してなくない?」
という声も多く聞かれる気もしますし、自分も個人としてそういう感覚を持っているなと感じたりもします。
が、寄付と幸福について調べた研究があるんだそうです。
人のために何かをする。というのはめぐりめぐって、どころかその瞬間に自分の方がなんだか元気になってくる。それだけでもう健康になっちゃうかもしれないし、幸福感も得られる。という可能性が示唆されているそう。
買い物と寄付と応援と
お金は何のためにあるのか。
と聞かれれば、それは商品を買ったり、サービスを享受したり、自分が何かを得るための対価として支払うため。というのがイメージしやすいと思います。
ただ、買い物というものをよくよく考えてみると、機能的にはほとんど同じだったとしても、このブランドのものを買いたいとか、この売場から買いたいとか、もっと言うとこの人から買いたい、ということも起こりえる、論理的にはなんだかおかしいことが、普通に起こっている奥深い行為だなと思います。
その正体は「応援」なのかもしれません。
応援したくなる相手だから、買う。
その買い物に感じている「応援」という感情、これ、ほとんど寄付と一緒なのではないかなと思うのです。
「なんで寄付なんか」と思っている人も、日常的に買い物を通じて「応援」はしている。そんな応援気分で、気軽に寄付ができれば、日本らしい寄付の広がり方いつながっていくのでは。とも思います。
寄付つき商品
買い物に寄付をつけちゃえ。というのはすでにたくさん仕組み化もされているようで、
こんな感じに、商品にまつわるものが一部寄付なったり、寄付をすることが商品の一部になっていたりと様々な形で世の中にあるそう。
「いいね」という感覚を得たものには、「これは寄付をキッカケにした商品購買を高めるウォッシュ活動なのでは」と深く考えずに、「いいね」感覚でポチッとしてしまえば良いのかもしれませんね。
もちろん、もっと大きな共感を生むものには、寄付そのものを目的として寄付することが一番相手にとっても良いことだと思います。
以上、身近なことからSDGsを考える。
今回は「寄付を考える」でした。
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