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【0368】発酵から世界を見る本がヤバイ①

ヤバイ本に出会いました。信じられない内容の分厚さです。
タイトルが学術感のあるタイトルだったので、読み終えれるか不安なまま手に取りましたが、全くそんな本じゃなかった。いや、学術的なんだけど、それを感じさせない。
あ、帯に「親しみやすく、中身は特濃。」って書いてるわ。

これは面白すぎた。発酵デザイナーの小倉ヒラクさんの名著です。
(え!Amazonで半額!?買いですね。)

デザイナーでありながら発酵について学び、文化人類学的アプローチで深掘りしまくっていて、デザイナー的情報の届け方をしてくれています。

発酵の話から、
マーケティングの話も、歴史の話も、地政学的な話も、チームワークの話、コミュニティやファンベースの話、テクノロジーの話、おいしそうな日本酒やワインや醤油に味噌の話、バイオテクノロジーの話、そして持続可能性の話も、読み込んでいくと、たぶん読んでる人の置かれた立場や状況でも、さらにもう一回化学反応がそれぞれに起きて、感想を話し合ったりすると、もう一回違う解釈が生まれたりするんじゃないかな。と思う深さでした。ほら分厚い。

まとめられる気がしないですが、もう1周読みたくなったので、何度か紹介するシリーズになるかもしれません。

1:ホモファーメンタム〜発酵する、ゆえに我あり〜
2:風土と菌のブリコラージュ〜手前味噌とDIYムーブメント〜
3:制限から生まれる多様性〜マイナスをプラスに醸すデザイン術〜
4:ヒトと菌の贈与経済〜巡り続けるコミュニケーションの環〜
5:醸造芸術論〜美と感性のコスモロジー〜
6:発酵的ワークスタイル〜醸造家たちの喜怒哀楽〜
7:よみがえるヤマタノオロチ〜発酵の未来は、ヒトの未来〜

以上の7章からなる本。章のタイトルからして、すでに学術性とデザイン性を併せ持ったものがプンプン香ってきます。とにかく全部の話がおもろいかつ、独特の語り口にどんどん惹かれているので、興味を持たれた方は、本を読んで、どっぷりこの世界に浸かっていただければと思います。


2020.07.15 その②を書きました。


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