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2023年度 PMI日本支部「SDGsスタートアップ研究分科会」主催のベーシックコース 2回目開催

 こんにちは。PMI日本支部 SDGsスタートアップ研究分科会の三宅真理子です。  
 12月16日(土)に、ベーシックコースの2回目が開催され、11名の方が参加されました。2回目ということで、参加者の皆様はホワイトボードアプリ「Miro」の操作にも慣れ、リラックスして楽しんで参加されていました。当日の様子を紹介させていただきます。


SDGsスタートアップ研究~ベーシックコース~2回目

 ベーシックコースは、PMI SDGsスタートアップ研究分科会が開発した、「SDGsスタートアップ方法論」を体得できるコースです。キックオフ(10月14日)では、リーンキャンバスを用いて、思い描いたビジネスモデルやサービスを描き出す方法を学びました。2回目となる今回(12月16日)は、「ロジックモデル」の概念と作成手順を学び、SDGsを組み込んだロジックモデルを作成できるようになることが目標です。

第2回目(12月16日)の様子

 2回目もキックオフ同様、オンライン(Zoom)で開催しました。メイン講師は、PMI SDGsスタートアップ研究分科会代表の稲葉涼太さんです。
 まず、稲葉さんから、キックオフで学んだ内容の振り返りとキックオフのアンケート結果の報告が行われました。アンケート結果は、全員が「全体の内容に満足」「講義内容は役立つ/これから役立つ」と回答されており、参加者にとって有意義な学びの時間であったことがわかりました。ベーシックコース担当者としては嬉しい声です。
 いよいよ本題ということで、稲葉さんが「ロジックモデル」を説明されました。アウトカム(ありたい姿)を考えることの大切さ、バックキャスティング視点での検証を取り入れていくことの意義などを熱く語られ、参加者にも印象的だったようです。「SDGsとのゴールマッピング」の解説としてSDGs17ゴールを説明した後には、参加者から、SDGS目標16「平和と公正をすべての人に」について「ヨーロッパは自分の都合の良いように法律を変えているのではないか。SDGsの精神と矛盾しているのではないか」といったようなSDGsについての意見も出ました。自由な雰囲気のもと、多彩な意見が出ます。
 その後、参加者が2チームに分かれ、飲料メーカー社員として「自動販売機を利用したサービス」のロジックモデルを作成しました。私はチーム1に参加していたのですが、「アウトカム」を考えることは初体験の方ばかりで、最初の一歩を踏み出すのが難しく、なかなか筆(キーボード?)が進みません。ファシリテーターの野田さんやオブザーバーの塙さんのヒントで少しずつポストイットが増えていきました。グループワークの95分間があっという間に過ぎました。参加者全員が、頭をフル回転させアイデアを出し合った充実の時間でした。
 振り返りの際には、「アウトカム、ありたい姿を考える大切さを学んだ」「同じ職場の人とワークをしているのと違い、いろいろな感性や意見を持っている人の意見を知ることができて楽しかった」などの感想が出ました。「自分の知識や発想力のなさを痛感した」という声もありましたが、バックキャスティングの考え方に慣れれば発想も広がります。くじけず、どんどんトライしていただきたいと思います。

第3回(2月10日)に向けて

 参加者は、第2回の講座終了後、宿題としてロジックモデルの作成に取り組んでいます。テーマは、「自身が行っている(または行おうとしている)SDGs事業」あるいは「第2回の演習シナリオ」のいずれかを選択します。宿題は提出していただき、分科会課題サポートメンバーが添削します。宿題を通して、ロジックモデルを活用するスキルがさらに高まる仕組みになっています。
 次回はいよいよ最終回、第3回です。第2回はリーンキャンバスをベースにロジックモデルの作成し、『目的』を言語化しました。第3回は、ベネフィットリストで目標を設定します。参加者の皆様には、ご自身のアイデアが具現化され、アクションに結び付くプロセスを体験していただきます。次回も楽しく、実践的なコースを提供していきます。

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