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UIに目覚める

本日もよもやま話、皆様お付き合いいただけますでしょうか。
代表の川端です。

M&A仲介会社から毎週のようにレターが来ます。資本業務提携を希望している会社があるとやらで、要するに会社を売りませんか?というレターです。
会社にも自宅にも届きます。週に3通くらいでしょうか。

全て開封はします。あまり具体的ではないなと思ったらゴミ箱行きです。ほとんどがそうであり、日本中で行われていることなので、かなりの紙の無駄遣いです。

連絡ください … FAX、電話、メール … と書いてあります。。。FAX笑。

中には具体的な感じで、丁寧さや熱心さを感じるものがあるので、メールで連絡します。

「株主に資本業務提携をしている事業会社があり、株式の100%譲渡はできません。それでも情報交換できるなら、お話しをさせてください。」

という内容で伝えます。で、どうなるか。

ほとんどノーレスです。「お返事ありがとうございます。であれば結構です。」くらい返事を返して欲しいですが、ノーレスです。ゴミ箱直行と同じと解釈しているのでしょう。

そのため乱暴な業界だとの印象を持っています。M&Aの成功報酬は買い手側の企業が支払うので、彼らは買い手側の味方であり、売り手側はひどい目にあいそうです。

返事があった会社というか担当者ですね、その方はまともだと思い、メールは保存しています。今後何があるか分からないし、将来、こちらが買い手になるかもしれないので。

情報収集の一環でお会いしませんかとの返事が来たら、会うようにしています。すべてのレターから考えると、かなり低い確率です。

M&Aというか、会社の売買を否定しているわけではありません。健全に丁寧になされることを願っています。

で、今のところ、会社の売却は考えておりませんので、念のため。

「UIに目覚める」

コンピュータに興味を持った私は、高専を卒業して、ソフトウェア開発会社に就職することにしました。

いろいろ検討した結果、実家のある滋賀県から通勤可能な会社ということで、大阪にある日本電気のソフトウェア開発子会社に就職しました。

新入社員研修は、今思い起こしても、充実した内容だったと思います。プログラミング経験は、ほとんどなかったですが、要領を掴めたように思いました。掴めたように思わせる…これ大事ですよね。

で、研修が終わり、配属先は基本ソフトウェアの開発部門となり、SE希望だったのに、処理系や通信制御の開発で、大丈夫かなあと思ったものの、今から考えたら良かったです。

で、ですよ、配属先の部長との面談で、「君はどこでも楽しくやって行けそうだね!」と言われ、その後、辞令が出て。。。日本電気本社への出向を命ずる。。。

思いもよらず、東京で働くことになったのです。

基本ソフトウェア開発本部という部署に席を置きました。優秀な人がたくさん居る部署で、誰かに聞けば何でも分かる感じで、急速にスキルを獲得できたように思います。

エキスパートシステム構築ツールという、当時のAI、今で言うところのルールベースのプロダクトのチームに入って、エンジニアとしてのスタートを切りました。

最初に使い始めたプログラム言語はC言語で、その後にLISPとアセンブラも使うようになりました。40年近く前に、C言語から始められたのはラッキーだったと思います。当時はCOBOLやFORTRANが主流でした。情報処理技術者試験でC言語は選択肢になかったです。

しばらくして上司から「支援系の開発をやるように」と言われました。

本体系に対して、支援系、何かと言うと、ユーザーインターフェース(以下UI)のことです。この言い方からして、当時のUIの位置付けが分かりますよね。

担当は私ひとり。

当時のコンピュータは、プロンプトにコマンドを打ち込んで動かしていくものでした。機械語を打ち込むよりは良いでしょうが、なかなかフラストレーションの溜まるものです。

ターゲットのパソコンはシングルタスクでしたが、子プロセスを起こす時に、スタックをあるバイト数進めておいたところから子プロセスを初めて、親プロセスと子プロセスを行ったり来たりするようにして、マルチタスクぽくして、親子のプロセスにウインドウらしきものを与えて、マルチウィンドウぽくしたところ、まあまあ喜ばれました。

そうこうしているうちに、コンピュータから受けるフラストレーションは、UI次第で良くも悪くもなるのではないかと考えるようになりました。UIの出来栄えが、ユーザーの心理に与える影響を考えるようになりました。なんか熱い思いが湧きました。

UIに目覚めた瞬間です。

良いUIとは?、悪いUIとは?と聞かれることがあります。

私はUIの存在をまったく感じない、システムを使っていることを忘れてしまうのが良いUIであり、UIの存在を感じる、システムを使っていることを強く認識するのが悪いUIだと思っています。

ものごとは、上手く行っている時、ちゃんと動いている時は、その存在を忘れるものです。PCやスマホを使っている時、ネットワークの存在を意識したりしません。遅くなったり、切れてしまった時に、ネットワークの存在を意識します。

PCやスマホが固まったり、リブートする時に、OSの存在を意識します。

何も感じさせない、コンピュータを使っていることを意識させないのが良いUIだと思います。

もちろん、クールな気分になって欲しい、和やかな気持ちになって欲しいとかで、色づかいやフォント、アイコンのデザインが変わりますが、さりげないのが良いなと私は思っています。

自分がやりたいこと、目的に対し、もやがかかったように見えずに透明で、ダイレクトに触れるような感覚が良いと思います。

まだ、この頃は、UXという概念は知りませんでした。

UXという概念を知り、そして、UXデザインを知った時は、ものすごく驚きました。
デザイナというのは、こんなことをする人たちなんだ!という衝撃でした。


UXの重要性と事例を動画で紹介しています
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