見出し画像

DAWをミキサーにしてOBSの音声を制作する(初心者向け)

そんなわけで、あまり難しい話はせずに、簡単にまとめていきたい。(今回も有料記事ですが無料でも最後まで読めます)

要るもの

NDI Tools
OBS Studio
obs-ndiプラグイン
Cakewalk by BandLab

NDI Tools

NDIはネットワークを利用して映像や音声を伝送するためのツールで、基本的には無料で使える。とりあえずインストールしといて損はない代物。ちなみに同梱されているNDI Bridgeを使うと、インターネット越しに映像と音声が伝送できるので、コラボ配信とかするときにおすすめ。

OBS Studioとobs-ndiプラグイン

みんな大好きOBSでndiが使えるようになるプラグインobs-ndiを追加する。ただし、このプラグインは記事執筆時点でOBS28.0.1には対応していないので、OBS27の最新版を利用するのがおすすめ。

Cakewalk by BandLab

その昔Sonarと呼ばれていたDAW。いまはなぜか無料(ユーザー登録要)で公開されている。INとOUTを別々のデバイスに割り当てられるとか、けっこう融通が聞くので初心者には超オススメ。

BandLabのサイトでユーザー登録してからインストール。起動後に「ヘルプ」の中にある「BandLabへログイン」でアクティベーション終了。すべての機能を利用することができるようになる。

Cakewalkの設定

アクティベーションが終わったCakewalkはすでに利用できるようになっているはず(もし起動時にインターフェースを聞かれたら、いつも使ってるIFを指定)。この状態で、すでにマイクからの入力が設定できている状態になっている。

ただし、このままではマイクの音声が入力されないので、画面左側にあるフェーダーボードの「Audio」の上にあるスピーカーのアイコン(入力モニター・画面中右下の赤丸)をクリックして、オレンジ色に点灯させる。これにより、モニターにマイクの音が返ってくるようになる。また、このままではステレオなので、マイクの音声は左(または右)からしか再生されないので、モノラルに変更しておく(同左上の赤丸)。

続いて、Masterフェーダーの上の方にあるFXと書かれた部分の[+]をクリックして、各種プラグインを設定する。今回はNetwork無いにあるNDI Outputを選択する。

すると、NDIの設定画面が表示されるので、Channel NumberをStereo 1-2に変更して閉じる。

OBS側の設定

OBS Studioを起動して、ソースとして「NDI Source」を追加する。

Source Nameの中にあるVST Outputを選択(通常は自分のPCの名前に続いてVST Outputという文字が表示されている)。その下にあるBandwidth(帯域幅)はAudio Onlyを指定。
OKをクリックして登録すると、Cakewalkからの音声がOBSに入力されているのがわかる。

CakewalkとOBSのレベルメータが連動している様子

この状態で、Cakewalkで制作された音声はそのままOBSに伝送されている。ローカル環境での伝送なので遅延はほぼ無いはず。

ケース1:マイクにリバーブを掛ける

CakewalkのFX機能を使って、マイクにリバーブをかけてみる。今度はAudioの上にあるFX(画面中央のトラックエディタの部分でもOK)の[+]をクリックして、オーディオFXの挿入→Cakewalk→Sonitus Reverb(またはオーディオFXの挿入→Reverb→Sonitus Reverb)をクリックしていく。

FXにSonitus Reverbが挿入されて、マイクにリバーブがかかるようになった。お好みの設定を投入したら右上の[x]で閉じておく(閉じてもエフェクトはかかるのでご安心を!)

ケース2:オケを演奏させる

歌ってみたい皆様にはこれが重要。作業的にはなんてことなくて、歌いたい楽曲のカラオケデータをCakewalkのトラックエディタにドロップすると、やがて波形が表示されて取り込み完了となる。

音楽トラックを追加した様子

そして左側のフェーダーボードも今追加した楽曲(上の図でいうと[2]トラック目)に変更されているのがわかる。このフェーダーを使って音量を調節できる。なお、ここにはトラックエディタで選択したトラックのフェーダーが表示されるようになっている。なお、楽曲データのトラックは「入力モニタ」をクリックする必要がないので、注意。

ケース3:録音する

もはや配信ではないのだけど、録音もできる。

マイク入力の録音ボタン(赤丸)をクリックして赤く点灯させ、再生ボタンをクリック(またはスペースキー)。楽曲データが再生されるので、歌い出しの少し前のタイミングで録音ボタン(緑色の○)ををクリックして、あとは曲に乗って歌うだけ。メトロノームが邪魔な場合は、メトロノームボタン(黄色の○)をクリックして設定項目を表示させた後、

画面中右上にある「再生中」「録音中」のチェックボックスを両方外してしまえば、クリック音がしなくなる。

こんな感じで、無料のDAWでもある程度のことができてしまうので、Cakewalk、オススメです。ご質問はTwitter等へどーぞ。

ここから先は

15字

¥ 200

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?