普通の人も生きている-A01-

まず私が自分を”普通”と感じる時のお話からしたいと思います。

周りに結構いろんな友人知人がいて、いろいろ雑談をすることがあるのですが、一番思うのは、家族のことです。

ある友人(ここではNと呼びます)は両親が離婚を前提に別居しているのだそうで…。しかもダブル不倫みたいです。

ある友人(ここではMと呼びます)はお姉さんがデキ婚で、お兄さんが自宅に引きこもっている所為ニートというもので…。

こうゆう風に、友人の家族たちの話を聞くと自分の家族を思い、そして「特にそういったことがないなぁ」と思うのです。

口下手ですが真面目な父と、家事が少し苦手な明るい母と、几帳面ななんだかんだ根が似ている兄、と…。特に不自由なく生きてきたのがなお自分を”普通”であると感じさせていたんです。

皆さんはありませんか?他の家族の話を聞いて、「そんな漫画やドラマみたいなことがあるのか」と思ったりすること。

私は大学に入ってから特に思うようになりました。大学に入ればいろんな人がいていろんな家族の形があるのだと、とても思いましたね。

そして自分はなんの代わりもないことを”普通”と感じてしまうんですね。

でも本当は”普通”ではないんですね。

父と母が結婚したのがとても遅かったこと。今でいう晩婚というものですね。一度もおかしいとも恥ずかしいとも思ったことはなかったのですが、友人の親御さんに比べて高齢です。これを言い訳にはしたくはないのですが、父も母も還暦と呼ばれる年齢を超えているので収入が少ないです。それもあってか自分は高校生の時から奨学金で通っていたのです。

辛いかと言われれば辛いです。ただ不幸ではないのです。

普通だと思っていたのが普通ではなかったのですが、普通だと思っていた私の人生を描いて行きたいと思います。