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漫画”寄生獣”と”女帝エカテリーナ”にハマった共通項

2つの漫画にはまってしまった「なぜ?」を考える話です。


女帝エカテリーナの「なぜ?」

10代の時に、たまたま家にあった漫画「女帝エカテリーナ」(池田理代子作)を手に取った。
絵柄は、好みでは無かったのに気が付けば、何回も何回も、何回も読み返していた。

読み返した理由はただひとつ。
「ピョートル3世」の存在。
彼の変貌に「なぜ?」「なぜ?」「なぜ?」がまとわりつき、その解を得るべく、漫画を何回も読み込んだ。
彼の表情ひとつひとつに注意しながら、読み込んだ。
でも答えは分からない。
分からないから、もっと彼の思考が知りたくなって、読んだはずの全5巻を何度も何度も、何度も読み返す。

出会った頃は笑顔で仲良くていいたのに、ある時から蔑むようになるピョートル3世~~

ピョートル3世をあのような風貌で描いたことも、私の心を掴んだ。気持ち悪く、怖く、そして可哀そうな存在。
池田理代子先生、描写がすごい。

もはや、他の美男子たちには全く興味がなく目もくれない。
ピョートル3世にロックオン。

ひとつひとつの表情に、意味が丁寧に込められていると思い、「この顔(表情)は何を考えているんだろう?」「どうして次の場面でこんな表情に変わってしまったのだろう?」と「なぜ?」が止まらない。

この登場人物の心理を理解したい、と思っていた。

寄生獣の「なぜ?」

高校生の頃、はまった漫画が「寄生獣」(岩明均作)。たまたま手に取った雑誌で寄生獣をしり、そこから単行本に走った。

こちらも、女帝エカテリーナ同様、絵柄はさほど好みでは無かったけれど、ストーリーにどっぷりハマる。
そして、何よりはまったのは、私の「なぜ?」を刺激しまくった主人公シンイチの変貌。

髪型を変える理由は作中で本人も語っているけど、髪型変えたら、雰囲気も態度や話し方も変わるの?「なぜ?」

「おどおど」シンイチから「オラオラ」シンイチへの変貌

変貌の直前話を読み返して、その変貌の気持ちの変化はどこにあるのか?どうしてそっちの方向性へいったのか?を、これまた何度も何度も、何度も読み返した。けど答えは見つからない。

経験から自信がついたからか?などいろいろ考えながらページを行ったり来たり。変貌後に、おどけた笑顔や身近な人とのやりとりに慌てる様子にホッとしたりして、作品に振り回された。

この登場人物の心理を理解したい、と思っていた。

共通点は「変貌」

漫画家さんの「心理を表情で表現する」描写と、「そのプロセスをあえて見せない」描写(と私は思ってる)に、完全に惹き込まれて、ハマりました。
こういう漫画が大好きです。

一方通行でページをめくるだけではなく、「え?どういう気持ちなの、それ?」って考えながら、ページを行ったり来たりしながら、その世界に入っていく読み方が大好きです。

特に、仕事に関する話しをする回ではなく、私がどうしてこの漫画にはまったのか、書き留めておきたかったお話しでした。


最後までお読みいただきありがとうございました。
株式会社シールズ 澤田玲奈

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