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野鳥撮影の醍醐味 猛禽類を撮りに行ってきた話

「鳥屋」
1 鳥を飼っておく小屋。鳥小屋。
2 鳥の売買を業とする店。また、その人。
3 鳥肉を売る店。また、その料理を出す店。

写真界隈では野鳥を専門に撮る愛好家のことを指す。
鳥屋さんの装備はすごい。
400mm〜600mmは当たり前。
テレコンバーターで2倍にして800mm〜1200mm。
しかも単焦点。
汎用性のない焦点距離だけど、野生動物を専門に撮るならそれくらいあっても良いなと思う。


コサギの飛翔。
サギくらいゆっくり飛んでくれると狙いやすい。
朝日に透ける翼が美しい。


ダイサギやコサギなどのシラサギ。
川に行けば必ずいる。
じっとしていることが多いし、頻繁に離着陸を繰り返すのでシャッターチャンスが多い。
いつでも撮れると思っているから、いつもちゃんと撮らない。
なんかゴメン。


小川の対岸の枝にとまったカワセミが羽ばたくのを待っていたんだけど、5分経っても一向に飛び立つ気配がなかった。
カメラをずっと構えているのに疲れたところに小鳥が寄ってきた。
スズメかと思ってシャッターを切ったけど、よく見るとホオジロのようだ。
まんまるい姿が愛らしい。


場所を変えて少し珍しい鳥を撮りに行った。
「あら、トンビかしら?」というウォーキング中のご婦人たちの声が聞こえる。
あれはチョウゲンボウですよ。ハヤブサの仲間です。
カメラを構えて心の中でお伝えする。


巣穴から出て辺りを見渡すチョウゲンボウ。
猛禽類は鳥屋さんたちの大好物で、小さめのカラーコーンくらいある望遠レンズを構えたお兄様たちが沢山いた。
飛行シーンも撮りたかったけれど、僕の腕ではピントさえ合わせることができなかった。


つい最近までは鳥を撮ることはなかった。やり始めてその良さが分かった気がする。
まず純粋に鳥が可愛かったり格好よかったりする。
カメラの機能をフルに使うので、自分もカメラも全力感がある。
達成感はスポーツのそれと似ている。

でも、これ以上ハマるかというと多分この辺が限界かなと感じている。
今以上に長い焦点距離のレンズは買えないし、遠くまで遠征する程の時間的な余裕はない。
運動不足の解消のために近所でカワセミを撮ったり、たまに広い公園で珍しい鳥を撮ったりするくらいがバランスが良い。

来週には桜が咲いているだろう。
そろそろ植物の写真も撮りたくなる季節。
僕以上に野鳥撮影にハマっている息子も、きっと虫を撮り出すんだろうな。昆虫撮影の世界も沼が深そうだ。

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