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半沢直樹新シリーズ第3話の感想【ネタバレ注意】

こんばんは。今日はなんて暑さだ。外に10分いただけで汗がだらだら出てくる。うつの薬のせいか、妙に汗っかきになっている、

#意識低い系社長  です。

さて、今回の半沢直樹第3話ですが、久しぶりにオネェ口調のあの御方が登場しました。


1.前回までのあらすじ


前回、半沢たち東京セントラル証券は親会社である東京中央銀行に、真っ向から勝負を挑む形となる、電脳雑伎集団の敵対的TOBからスパイラルを守るため、スパイラルの瀬名社長とアドバイザー契約を結びました。


2.半沢直樹第3話のあらすじ~前半


いくらスパイラルとアドバイザー契約を結んだところで、電脳雑伎集団のスパイラル株の買付けは進んでおり、半沢たちに打つ手はあまりにも少なすぎました。そこで半沢は、瀬名社長と部下の森山を趣味の剣道に誘い、攻める姿勢を見出します。

半沢はとある人物から前回、ホワイトナイトを装い、電脳雑伎集団に身売りを画策していたフォックス社の経営状況のファイルを秘密裏に入手し、それをマスコミにリークしました。

フォックス社の株価は急落し、郷田社長は慌てて電脳雑伎集団に出向くも、もはや手を組む必要なし、と切り捨てられます。

そんな中、前作でオネェ口調で人気となった、片岡愛之助演じる「黒崎」が再登場します。


3.半沢直樹第3話のあらすじ~後半


黒崎は、半沢に馴れ馴れしく話しかけ、なぜか半沢たちによる「フォックス買収計画」の存在を知っているかのように、隠しフォルダにたどり着きます。

しかし、「半沢直樹エピソードゼロ」に登場した高坂のハッキングにより、既のところで、ファイルの消去に成功します。一安心の半沢たちでしたが、そこは百戦錬磨の黒崎。挙動不審な岡社長に気付き、社長室を調べると隠してあるシュレッダーに気付き、「はい。これ、最優先ね。」と部下に復元を命令します。

これにはさすがに、半沢も終わりを確信したのか、瀬名社長と一緒にいる、森山に電話をかけます。ここのシーンはすごく良かったので、何度か見返して全文文字起こしをしました。

「オレは無理だ。たぶん、これ以上、この案件に関わることはできない。社長が持っていた計画書を取られた。シュレッダーのゴミの状態だが、2時間もすれば復元される。そうなったら、終わりだ。すべての責任はオレが負う。あとは、おまえと瀬名社長に託す。
「今やるべきことは営業停止を食らう前に、契約をすることだ。そうすれば…。いいか、郷田さんは(電脳雑伎集団の)平山社長に裏切られて、自暴自棄になっているはずだ。そういう時は冷静な判断はできない。瀬名さんもスパイラルの価値を守ることで必死だろう。おまえだけは冷静にな。」
「今だけではない、未来を見据えるんだ。フォックスとスパイラルが手を組めば、この世界に大きな利益と便利さをもたらすことができる。その未来をイメージしながら交渉しろ。そして、森山、忘れるな。大事なのは感謝と恩返しだ。その2つを忘れた未来は、ただの独りよがりの絵空事だ。これまでの出会いと出来事に感謝をし、その恩返しのつもりで仕事をする。そうすれば、必ず明るい未来が拓けるはずだ。成功を祈る!

全部文字に起こしてみたら、とんでもない長さでした。多分これワンカットですよ。さすがですね、堺雅人さん。

最後の最後まで自分を気にかけたくれた半沢に、森山はなんとか恩返ししようと考え、フォックスの郷田社長に瀬名社長と共に会います。当然、瀬名社長とも袂を分かった仲ですから、逆買収の提案に郷田社長は激怒、立ち去ろうとするのですが、森山は食い下がります

その頃、東京セントラル証券ではシュレッダーのゴミからの復元が終わり、ニヤケ面の黒崎が半沢の前に買収計画書を置き、万事休す。

、かと思われたその時、フォックスの郷田社長と森山が現れます。

郷田社長は口を開き、「その提案はわたしが希望したものだ」と宣言しました。これにはさすがの黒崎もあんぐり。半沢はこころの中で、森山でかした!と褒めまくっていたに違いありません。


4.半沢直樹第3話~ラスト


今回は終盤にかけて物語の伏線と展開がすごいことになっておりまして、
えぇ、ちょっと書くの大変なんですけど…頑張って書き上げたいと思います。

黒崎はあくまで「金融商品取引法」に基づいた、不正入手した情報を元にしたインサイダー取引、あるいは買収計画を目論んでいる、と踏んで捜査に来ていたので、情報の開示が不正入手でないと分かるとすんなり引き下がります。(これは怪しい…)

そして、下がり続けていたスパイラル株を前に買収成功目前で、ほくそ笑んでいた伊佐山の元に、スパイラルとフォックスが経営統合するという発表が届きます。舞台上で硬く握手をかわす、郷田社長と瀬名社長。
そして、恐らくスティーブ・ジョブズをイメージしたであろう、IT界の超大物、マイクロデバイス社のジョン・ハワードがスパイラルとフォックスの子会社コペルニクスとが手がけるネット通販事業に対し、3億ドルの出資をすると発表しました。

これには伊佐山も大激怒、それに反応するかのようにスパイラルの株はぐんぐん上昇。現在の電脳雑伎集団の買付価格を大幅に上回る終値をつけました。

しかし、東京セントラル証券の皆が喜びに沸く中、半沢は、
・「黒崎が妙にすんなり引き下がったこと」
そして
・「電脳雑伎集団がなぜ最初にメインバンクである東京中央銀行ではなく、東京セントラル証券に最初アドバイザー契約を持ちかけたのか」
この2点に疑問を抱きます。

そして、黒崎が狙っていたのはもちろん「半沢が不正に得た情報をリークした証拠」でしたが、それ以上に何かの目的があることに気付きます。

一方、東京中央銀行ではこのままでは「電脳雑伎集団によるスパイラル買収策」が失敗するとなり、500億円もの追加融資の話が持ち上がります。これに対し、中野渡頭取は難色を示し、頭取の腰巾着と化した大和田取締役もそれに賛同する形・・・となるはずが、なんと三笠副頭取が常務のポジションを約束する代わりに、なんとか通してくれと大和田に頭を下げたのです

これには大和田もニンマリ。完全に自身のポジションを取り戻した形となったからです。

その後、伊佐山は三笠副頭取に鞍替えしたかのように見えた、大和田の二重スパイだったことが判明します。この追加融資を引き出させるために(三笠副頭取に頭を下げさせるために)、スパイラルの株価を暴騰させるため、あえてフォックスを切り捨てるように電脳雑伎集団に働きかけていたとしたら、この伊佐山という男、底知れぬ腹黒さです。

さて、半沢は、電脳雑伎集団の平山社長の側仕えのような男、玉置が革新的な次世代スイッチング電源の特許を持つ玉置の父親の会社(電脳雑伎集団により買収、子会社化)から引き抜かれており、その特許及び買収劇に何かある、と踏み、玉置とコンタクトを取ります。

しかし、約束の場に現れたのは玉置ではなく、電脳雑伎集団の平山社長夫妻でした・・・。


5.感想


ぶっちゃけ、今回はボリュームすごくて書きながら、頭の整理をするのがとても大変でした。

一度見ただけでは、「はぇ~・・・」で終わってしまうので、何度か見返しました。

とにかく時系列を文章化するのが非常に難しい本作の感想文を書くのは意外と大変で、あれ、ここどっちが先だっけ?と思い録画を見返すという作業を繰り返していたため、結局2日がかりで本稿を書き上げました。

ここまでで実は3,000字なんですが、ここから感想を書いていきます。


まず、今回主軸となったのは、

黒崎の登場で、どんな逆境でさえ、倍返しし続けた半沢が一度、自身の立場を諦めて部下に全てを託そうとしたこと。

伊佐山が実は、二重スパイでいまだに大和田の手下であり、伊佐山の底知れぬ腹黒さと、そんな伊佐山をそこまで心酔させる大和田の求心力です。


まず、1つ目の半沢の長台詞ですが、ここには本当の意味で「上司」そして「金融」と「投資」の意味が全て込められていると感じます。

未来を感じられる、便利かつ素晴らしい世の中にするための企業への投資、そしてその情熱と力を信じて、銀行はお金を貸す。その基本に忠実な半沢の姿には心打たれました。町工場の経営に失敗し、銀行からの貸し剥がしにあい自死した父の復讐心から銀行マンになった、半沢はあくまでもその思想と理念に揺るぎはないと感じました。

次の伊佐山と大和田についてですが、もうこの二人が並ぶと完全に歌舞伎なんですよねぇ…。まぁそれはともかく、今回で本当に伊佐山が三笠を裏切り、大和田に戻ったのか…?それとも…?ってな感じで、伊佐山は何を考えているのか、ちょっと分かりかねます。

逆に大和田は分かりやすくていいですよね。とにかくのし上がる、例えどんな犠牲を払ってでも。という意味では、半沢に近い物を感じます。


そんなこんなで、あっという間に次回、この買収劇、フィナーレだそうで、楽しみですなぁ~。大和田さん、ラストに「死んでも嫌ですっ!!!」って啖呵きっててもう笑っちゃいましたよ。
ダメだよ~、それ次回予告で出しちゃ~。


ここまで読んで頂きありがとうございました。

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