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レジ袋復活?!カーボンニュートラルの意義を問う。


#KENMAYA です。

小泉元環境相が退任したことで、レジ袋有料化の取り下げの噂が囁かれだしています。個人的にはもうどちらでも良いのですが、少なくとも会計時の「袋いりますか?」「はい、いいえ」の数秒間のやり取りがなくなるだけでもありがたいとは思います。

エコを議論する際に、【実施する政策の検証データは必要不可欠】です。例えば、『レジ袋』を有料化する政策を出すなら「特定区域に限りレジ袋有料化を試験的に導入」し、「半年~1年のデータを収集」、「店舗売上や消費者動向、その他店舗との比較、検証」を経る必要があります。今回はそのような実証実験もなく、ろくなデータも取らず、結果として「実質的増税」だったり、「マイバッグ持参での窃盗事件が多発した」など感情論が先行し、大変な不評だったわけです。

再生プラスチックに限った話ではありませんが、エネルギー政策の転換はほとんどの場合において、既存のエネルギーや資源とのコスト競争になります。以前にも『電気自動車は本当にエコなのか』という記事を書きましたが、結論から申し上げれば、「カーボンニュートラル」の実現には莫大な予算が必要です。


基礎研究分野で新エネルギーの開発には多額の投資を必要とし、(※成功するとは限らない。)さらにエネルギーの利用コストを既存のものと置き換えても問題ないぐらいにまで低減するために、量産化のための設備投資が必要になります。(※新エネルギーできました!ガソリンの30倍の価格です!ではお話になりませんよね。)また一般に普及させるために軽減税率を設定したり、企業へ設備投資を促すための補助金などの予算も組む必要があります。

これももちろん、先述した通り、実施した場合のシュミレーションや試験的に実施した検証データを取り、分析、再検証といった基本的なPDCAサイクルが必要です。もちろん設備投資にかかる投資には金銭的負担もありますが、それらを製造する過程でどれだけCO2を排出することになるのか。最終的にどれだけCO2を削減することができるのか。これらも実験、シュミレーション、分析をすることが必要になってきます。

これをすっ飛ばして感覚で行ったレジ袋有料化政策は、当然感情論での反発を招きますし、結果として実経済に与えた影響、国民のエコに対する意識、実際CO2排出をどれだけ削減できたか、のデータも出せないようでは全くもってお話になりません。


わたしは決して#SDGs に反論的立場ではありませんし、積極的にエコ化運動にも賛同しています。#ESG投資 もしています。ただ、「カーボンニュートラル」構想は一朝一夕でできるような話では決してありませんし、世界各国に比べて基礎研究分野への投資が非常に少ない日本で実現するためには、今まで以上に政府、企業、大学などの研究機関の協力が必要不可欠だとわたしは思います。


ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
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