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ファーストクラス or エコノミークラス


#KENMAYA です。

移動時や劇場に+αの支払いをすることでプレミアな席を確保する、というサービスは古くから存在しています。もちろん通常席以上のサービスが受けられたり、最前列で優先的に案内を受けられたり、広々としたシートであったりすることが特徴です。

さて、この特別感を味わうためにいくらまで支払えるか、それがある意味であなたの贅沢指標(裕福度)であるわけです。例えば普段から節制を心がけていて、年に1度の海外旅行では贅沢の限りを尽くしたい、という人もいるでしょうし、常にサービスは優良、最上級のものを受けたい、という人もいるでしょう。

これらプレミアムサービスは現代ではそこまで特別なことではなくなりました。従来までは顧客の信用度はクレジットカードの色だったり、名刺だったりで測るものでしたが、現代では誰もがクレジットカードを持つことができますし、オンライン決済が当たり前の世の中になっている今、いわゆる【一見さんお断り】の信用商売は成り立たなくなってきています。

つまり、プレミアムにお金を支払える人は誰もが上客であり、顧客側もそのプレミアムに見合ったサービスだと感じられた場合、常連客となるわけです。もちろん、サービスを提供する側もサービスを利用する側も、選ぶ自由がありますので、二度と利用して欲しくない場合はサービスの購入をお断りすればいいだけですし、二度と利用したくない場合はサービスを購入しなければいいだけの話で、顧客とサービスを提供する側は非常に単純明快かつ、ドライな関係になったといえるでしょう。


昔はこうしたプレミアムなサービスを受けるためには顔利きや、口利きが必要でした。今でも一般人では入れない秘密の入り口や、芸能界や政財界の重鎮御用達の料亭、特別な移動手段など、ネットで検索しても出てこないようなサービスがあるのは事実ですが、その大半はネットで誰でも予約できるようになりました。

さてここで問題になってくるのが、本来はプレミアムサービスを受けられないような人間でも金さえ払えば、プレミアムサービスを享受できるようになってしまった。ということです。本来【一見さんお断り】のサービスというものは、信用はもちろん、人格や人徳、そして秘密や流儀を守れる仁義や悟りのようなものが必要だったわけです。それがお金さえ積めばそれらの道徳性を無視してズカズカと土足で入り込めるようになってしまった。

グローバル化、IT化の流れでこういった流れはさらに加速度的に勢いを増しています。伝統ある文化とプレミアムサービスの秘匿性を担保したまま、IT化の流れをいかに受け入れることができるのか。これからの未来が楽しみでもあり、不安でもあります。

ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
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