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「慣れること」の話

second placeの佐藤です。
どうぞよろしくお願いします。

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野球、バレーボール、バスケットボール、やり投げ、ラグビーなど、今年に入ってから様々なスポーツの日本代表選手が素晴らしいパフォーマンスを見せてくれていますが、今回はこの火付け役となった、昨年ワールドカップに出場したサッカー日本代表チームの試合を観戦したときの話です。

この大会で優勝候補だった2チームに勝利する素晴らしいパフォーマンスを見せてくれましたが、試合後のインタビューでの冨安健洋さんのコメントが非常に印象に残っています。

『まぁ、プレミアリーグでやっているので。その「日常」が出せたかな。』

ほとんどの選手が日本国内の環境で活躍されていた時代、多くのスポーツで国際試合でなかなか結果を残せない時期が続いていたかと思いますが、その要因のひとつとして、海外で試合をすることや、外国人選手と戦うことなどの経験が少ないことにより、国際試合が「非日常」になってしまっていた点が挙げられると考えています。

時代が過ぎ、物理的にも心理的にも外国が非常に近くなった現代では、多くのアスリートが海外を拠点として、その国の文化に触れ、言語を習得しながら、よりレベルの高い環境で試合をすることを「日常」として、ご自身を磨かれている印象です。

私の世代ですと、漫画ドラゴンボールの「日頃からスーパーサイヤ人でいる修行」を思い出すわけですが、大きな国際試合を「日常」として捉えられると、より良いパフォーマンスを発揮できるのではないか、と考えています。

人間の優れたスキルとして、「忘れること」と同じくらい重要なものとして「慣れること」がある、と以前聞いたことがあります。

もちろん、海外に出ることが最重要であるわけではなく、階段をコツコツ上っていくこと、試合に出ることができる環境に身を置くことなど、他にもたくさんの大切なことがあるとは思いますが、アスリートに限らず、「非日常」があることを知り、「日常」を増やし、異なる環境に適応していく力を身に付けることで、より有意義な時間を過ごすことができるのではないか、そのために海外に出ることはひとつの選択肢になりうるのではないか、と考えています。

second place 佐藤

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