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「二足の草鞋」の話

second placeの佐藤です。
どうぞよろしくお願いします。

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以前、「二足の草鞋」を履くことについて考えさせられた2つのエピソードについての話です。

1つ目は、日本のプロバスケットボールチームのレバンガ北海道の社長、折茂武彦さんを紹介するテレビ番組で触れたエピソードです。社長としてチームのスポンサーを集めるために、たくさんの地元企業を訪問した様子が紹介されていました。非常に苦労されたというご本人のコメントも紹介されていましたが、結果的には多くの地元企業がスポンサーになることを引き受けられたそうです。このうちの1社の地元企業の方のインタビューが取り上げられていましたが、そのときのコメントがとても印象に残りました。

「スポンサーになることを決めた理由ですか?それは、折茂社長本人からこれまでの経緯や現状を伺って、『あ、この人は人生を懸けているな』と思ったからですよ。」

もう1つは、青山学院大学陸上競技部・長距離ブロック監督の原晋さんのキャリアを紹介する転職支援会社の広告で触れたエピソードです。一般企業で仕事をされていた原さんに、夢だった陸上部の監督のオファーが届いたそうです。非常に魅力的なオファーであったものの、年齢的にも家族の状況を考えてみても、すぐに慣れ親しんだ会社を離れ、新しい世界には飛び込めなかったそうです。この相談を受けていたある上司の方のコメントが記載されていましたが、この一言で、原さんは覚悟を決められたそうです。

「二足のわらじを履くような監督を、学生が信じてくれるのか?」

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この2つのエピソードに触れたときに、「二足の草鞋」を履く方ではなく、その周りにいる方々の立場に立って考えてみるとどうだろう、という私にとって新しい視点が生まれました。自分がいる業界やコミュニティが盛り上がるため、また、収入面で大きくプラスになるから、などといった損得による判断も当然ながらあるかとは思います。しかしながら、その方の経緯や状況を聞き、情熱に触れたとき、人と人との関係性において本当の意味で応援したい、と思えるのは、1つのことに覚悟を持って取り組んでいる方なのかもしれないな、と感じました。

日本でも社会人のキャリアの考え方がだいぶ柔軟になり、様々な働き方が推奨されています。自分のスキルを伸ばし、強みを活かすという視点と、周囲の方々を巻き込み、信頼関係をしっかり構築していく視点、このふたつの折り合いをつけていくことが社会人としての責任なのかもしれないですね。

second place 佐藤

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