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バルセロナの『ミロ-ピカソ』展をたずねて  【その1】

ピカソの誕生日は10月25日、蠍座の男だ。
つい先月、その誕生月から始まった『Miró-Picasso』というタイトルの
とってもスペシャルな展示会へ行ってきた。

今年はピカソ没後50年、
ミロ没後40年という記念すべき年で
それをピカソ美術館とミロ美術館の両館で
思いがけないほど数々の二人の作品を観ることができるのだ。

この部屋はミロの作品、ここの場所はピカソと区分されておらず
ピカソとミロの作品がまぜこぜに並んでいるので
時々、これピカソ?
これミロだよね!
どっちがどっちかわからなくなってきた、、、なんてこともあり。
とくに晩年の二人の作品がとってもかわいくて、
ゆるキャラ的なものがたくさんあって
心がほっこりしてしまうほどだ。

二人のじいさん(ミロとピカソのこと)が、楽しそうに
そして全集中しながら、これらを描いたのかと思うと
なんだか人生っていうのは歳を重ねて
どんどんチャーミングな人間になっていくんじゃないかと、、、
そう思えてくる。
そう考えると、歳をとることを楽しめるような気がする。
そして日々、時間に追われて過ごしている人に向けて
もっと、リラックスしながら過ごそうぜ〜と
二人の作品からそんな声がきこえてくる気がした。
とにかく、二人の晩年の作品は
パタパタとか
ニョロニョロとか
プチュプチュとか
そういったオノマトペがたくさん聴こえてくるのだ。

こちらはミロの作品。ケムシがニョロニョロ、蚊のようなものがブーンブーン、ワインのボトルから何かが発酵してブクブクしているのか、、、そんなふうに感じた私

写真や秘蔵映像なども両方の美術館でビデオが流れているので
ぜひ、観てほしい。
おちゃめな二人がオモチャのメガネをかけたりなんかして
楽しそうにしている姿を見ていて
その仕草や動き、雰囲気が
あぁ〜まさにスペインのオジさんだ!
そう感じてクスッと笑ってしまった。
いや、そういうところが逆に素敵だと思ったのだ。
たまによくいる『私はアーティストです!』みたいな衣を全身に羽織っている人。
そうじゃない、この二人は普段着の人。
そんなさりげない二人にキュンとしてしまった。

作品を片手にふたりで語り合っている


それにしても、全ての作品を見終わった後に感じたことだが、
二人の作品の多くは『女性』だということに気がついた。
ピカソは確かに何人もの女性と生活をともにしてきたことは知っているが
ミロはどうなんだろうか、、、。
考えたこともなかったが、もしかしたらミロの女性感について探ってみるとおもしろいことがわかるかもしれない。
ちょっと調べてみようかな。


ミロの作品。普段ならミロ美術館にあるこのオブジェが、ピカソ美術館にあるということがこの企画展で実現した。 いつもミロ美術館で見ていたので不思議な感じがした。


ピカソの作品。全裸の女性たち、ビーチバレーでもしているのでしょうか。ボールをはじく音が聴こえてきそう。

ちょっと長くなってしまったので
次回【その2】につづきを綴ろうと思います。

それでは、今日も良い1日を!
ボンディア〜


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