母性とは

子どもたちに会えなくなって早くも3ヶ月ほどになる。
それは私が突然家を出たからだ。
ずっと一緒に暮らして来た娘たちだから、何となく勝手に「ついて来てくれる」と思っていた。自分の腹を痛めて産んだ子が可愛くないわけがない。
ところが娘たちは転校したくないを理由として父親の元に残る決断をした。
青天の霹靂だった。
でも離れていても母親は私だけだし、交流は続けられると思っていたけど、母恋しくて毎日連絡が来る事もなく、今の生活に満足している様子だ。
「携帯落として壊れた」とか、時たまお金のかかるような連絡しか来ないのが現実だった。
私も私で、今までは一時も離れた事がなかったから、子ども達なしでは生きていけないとすら思っていた。
でも案外離れてみたらそれはそれで側に居てくれる犬猫の方が可愛くなるし、「会えない、特段何かない限り連絡もしてこない」娘たちへの愛情が薄れていく感情が罪悪感と共に、そして真逆の解放感と一緒に押し寄せる。
産みの母より育ての母なんてよく言ったものだが、本当にそうだなとつくづく思う。
母親としてのアイデンティティしか持っていなかった私のような人間でも、
関わらなければ母性なんて簡単に失われるのではないか?
今は保護猫犬、この子達のために生きている。
薄情な母親で申し訳ない気持ちと、きっともう少し大きくなったら「何故ママが私たちを置いてまで我慢が出来なかったのか」を理解してくれる日が来ると信じて毎日を生きる。
今日は仕事もお休みなので、ゆっくりしよう。

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