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ボツ曲の基準

こんにちは。Lofiビートメーカーのseekxです。

皆さんは曲が完成したときに「あんまり良くないな…」「まだ世に出せるレベルじゃないな…」と感じたことはありませんか?

僕は数えきれないほどあります。

今回は自分が作った曲を世に出すか迷った際の指標になればいいなと思い、僕が大切にしていることを書いていきます。



結論:完成したら世に出そう


はい。いきなりですが、曲が完成したら迷わず世に出しましょう。

なぜこの結論になるのか説明していきます。


①気に入っていない曲は完成しない


まずはこれです。
そもそも曲を作っていく中で、自分が気に入っていない曲は完成まで達さないことが多いと思います。

"8小節のループ作ったけどなんかしっくりこない"
"いろんな楽器足したりフレーズやテンポ変えてみたけどどれもピンと来ない"

こういったタイミングでその曲は作るのをやめて別の曲を作り始める人がほとんどじゃないでしょうか。

※もちろんクライアントワークなど依頼があったり締め切りがある場合は別ですが。

曲として完成している時点で自分の中ではある程度気に入っているということができると思います。


②自分の感性は当てにならない


"自分的にここが気に入らないorもっとできるはずだからまだリリースはやめておこう。"

これ僕もよくやってしまうのですが、ここでは"主観"しか登場しません。

特にDTMなどで一人で完結する音楽をやっている人はこうやってボツになる曲が多いのではないでしょうか。

バンドならほかのメンバーが"いやこの曲結構いいからアルバムにいれようよ!"とか言ってくれたりしますが、一人の場合は作曲からリリースの判断まで自分でやらないといけないのでそこが苦しいところですね。


自身の例でいうと、最近某とあるレーベルのコンピレーションアルバムの公募があり、そこに提出するための曲を作りました。
自分では正直あまり気に入っていなかったし、採用の倍率も高かったこともありボツにして応募を見送ろうと思ったのですが、せっかく作ったし曲なので応募してみました。

するとあっさり通りました。

そこから改めて聴き直してみると、我ながらいい曲だな…と感じるようになっていました。

自分の感覚なんてマジで当てになりません。




③ボツ癖がついてしまう


これが一番良くないです。
20曲作って1曲リリース、みたいなペースになりかねません。

僕の知り合いでもめちゃくちゃかっこいい曲を結構ハイペースで作ってる人が何人かいるんですが、リリース頻度は少ないです。

一リスナーとしてはもっと新作が聴きたいなと思っているので、少し寂しいですね。

一人でも自分の音楽を良いと思っている人がいるのであれば、リリースをしない手はありません。




④客観的な評価が得られない


③でも少し触れましたが、世に出ない限りは誰からも評価されません。

自分で良くないと思っていても、リスナーからすると名曲になることもあります。

新曲を心待ちにしてました、という人がいるかもしれません。

凄く大きいプレイリストに入って何万回も再生されるかもしれません。

こういった可能性もリリースすることで産まれるものです。




⑤言い訳できてしまう


"自分はカッコいい曲を作れるけど世に出してないだけ"
"よりクオリティを高めて渾身の一曲を世にだしてやろう"

ひとつ前の項目でリリースすることで可能性が産まれるという話をしましたが、"世に出してないのに成功していたかもしれない未来を語る"というのはあまり良いこととは言えません。

曲が世に放たれていないというのはそもそもスタートラインに立っていないわけで、それはあえて強い言葉で言うと、

”ディスられたら辛い”"全然再生されなかったら怖い"

といった不安から来るものであり、


"自分の曲が世に出て評価を受けることから逃げている"

と言えるかもしれません。


⑥曲の鮮度が落ちる(追記)


ひとまずリリースせずに寝かしておくか、というのもあるあるだと思います。

ただ、曲作りを重ねるうちに技術は上がってくるはずなので、基本的には最新の曲が一番良い曲であることが多いです。

むしろそうあるべき。

と考えると、リリースを保留にしている曲は後になればなるほど"良くない"と感じるようになりますね。

経験則ですが、リリースを保留にした曲が後から聴き返してリリースに至ったことはほぼありません。


リリースすることで得られるメリット


なんだかネガティブなことばかり書きましたが、メリットの方が大きいです。

上記の項目のそのまま逆のことがメリットになります。

曲が完成してるってことは自分で気に入っているということ。
そこまでして完成させた曲だから世に出してみると結構いい反応がもらえるかもしれないよ、ということ。
ボツ癖がつかなくなるし、自分の曲をたくさん世に出せるよ、ということ。
世に出ると客観的な評価も得られるし、次の作曲へのモチベーションにも繋がるよ、ということ。
自分に言い訳をしない癖ができるよ、ということ。

メリットだらけですね。

おわりに


皆様は自分の作品を世に出す/ボツにするにあたってどのような規準を持っていますか?

今回の記事が少しでも思考の一助になれば幸いです。

記事内で触れた某レーベルからのコンピレーションについては5/22にリリース予定です。

まだ詳細が公開できないのですが、追ってお知らせしたいと思います!

毎週ビートメイク/曲作りや音楽配信についてなど音楽に関する記事を配信していますので、今回の記事が気に入った方はチェックしてみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました!
それではまた次回!

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