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部員の読書日記「記録(勝手に番外編)」

こんにちは。Seel編集部2年の田中です。
田中っていうのは、本名であっても偽名っぽさが出るのでいいですね。今回のテーマは「部員の読書日記」だそう。私は敬体で文章を書くと、徐々にドラマティックになっていってしまうという悪い癖があるので、ここからは常体でいきたいと思います。

 読書日記と言われ、最近読んだ本を思い出してみる。文学部生にも関わらず、レポートと論文を書くのに必要な文献ばかりで、まるで勧められそうな本がない。いや、勧められはするが、『「少女小説」の生成―ジェンダー・ポリティクスの世紀―』とか、『つくられた「少女」「懲罰」としての病と死』など、興味を持ってくれる層があまりにも限られそうである。
そしてなにより、この手の話を始めてしまうと私のオタク精神が発揮され、平気でN千字も書いてしまう。とにかく、一部の人以外ドン引き必至の長文noteをSeelのアカウントで掲載するのは本意ではないので、私からは読書好きのみなさんにおすすめしたいあるアプリを紹介しようと思う。

それがこちら「記録」だ。

なんとシンプルな名前だろう。
この「記録」というアプリは名前の通り、映画や読書の記録をつけられるアプリである。しかし、これは単なるメモアプリではない。この「記録」の魅力をたっぷりと伝え、みなさまにより良い読書ライフを送っていただくのがこの文章の目的である。(このnoteは私が単にアプリ開発者の戸田大介さんのファンとして書いているということをご了承ください。)

「記録」はシンプルで操作がしやすいのに、さまざまな機能がついている。読んだ本や観た映画の記録に加えて、これから読みたいもの、観たいもののメモも残すことができる。一定の期間にどんな本を何冊読んだのか、お気に入り本トップ10の作成など本好きがニヤニヤできる機能が豊富に、無駄なく装備されているのだ。
そしてなにより、無料アプリなのに広告がない。世の中には素敵なものをつくる才能とデカすぎる善意を持ち合わせたとんでもない人がいるようである。広告がないおかげで余計な情報に気を取られずに文章を書くことができる。

ちなみに、私が思う最大のニヤニヤポイントは、記録をレビューサイト風に書けるという点である。⭐️0から⭐️5まで、0.5刻みで星をつけ、自分の感想を自由に書くことができる。(以下参考)

森見登美彦氏はずっと好きです

 書籍のタイトルを検索すれば、カバー画像も出してくれる。文庫版や他の出版社のカバーしか出てこない場合には、任意の画像設定もできるのが嬉しいところ。
感想は誰に読まれることもなく積み重なっていくのだが、自分だけのブックレビューサイトが出来上がっていく過程はニヤけものである。また、本を読み直したとき、過去のレビューを読むと現在の自分ではまるで読み方が異なっていて、驚いたり、驚かなかったりするというのもこのアプリの面白いところだと思う。

アプリの仕様を見るに、映画や本、TV番組の記録が想定されているようであるが、その他の項目もあるので、使い方は多岐にわたる。筆者がApp storeのレビューを覗いたところ、画像のところにフライヤーを挿入して音楽イベントや博物館のレビューに使用する方もいるようだ。なるほど、真似してみよう。

ここまででも大分興味を持っていただけたのではないだろうか。
しかし、このアプリ最大の魅力は開発者の戸田大介さん(bondavi)にあるのだ。何が魅力かと聞かれれば、とにかく、文章が面白い。普段、我々は使っているアプリの開発者が執筆した文章を読むという機会は殆どないだろう。App storeで読む文章というと、ダウンロードするアプリの機能とか、アップデート後の改善点とか、そういったものであるが、戸田さんが開発するアプリのストア画面においては、まるで日記のような文章が綴られている。

App storeより

シャインマスカットじゃんけんとアプリのアップデートにどんな関係があるのか。続きがなんとも気になる。
また、アプリ内にも隠しコマンドのように戸田さんの素敵な文章な散りばめられている。その内容をここで説明するのはあまりにも野暮だと思うので、気になる方は是非ともチェックしていただきたい。

以上、私の「読書(にまつわるもの)日記」でした。
次回のnoteもお楽しみに。

戸田大介さん instagramアカウント

bondaviホームページ