見出し画像

少女漫画の主人公

少女漫画の主人公が嫌い。

誰にでも優しくて、あまり目立たないけど頑張り屋で、どんなことでも一生懸命に取り組んで、純粋で真っ直ぐな瞳でイケメンを見つめて惚れさせる……

ふざけんじゃねぇ!!!!!!!!!!!

思わずそう叫びたくなってしまう。

小学生の頃は妹にちゃおを買わせて、自分がりぼんを買うことで、JS(女子小学生)のりぼん派?ちゃお派?という最高に盛り上がる話題にどっちも読んでる派という新しい派閥を生み出したほどの生粋の少女漫画っ子、seel編集部2年のHです。

そんな私は昔から冒頭で述べたような女の子が主人公の漫画が大嫌い。もし自分がそんな漫画の登場人物になるとしたら、きっと主人公の悪口をトイレで言うモブになるだろう。それくらい嫌い。そもそも私は熱血キャラがあまり好きじゃない。一生懸命で頑張り屋な主人公にも同じ匂いを感じて嫌悪感を抱いてしまう。好きになろう好きになろうとどれだけ暗示をかけても心の奥底の「なんか嫌い」という感情がそんなもの跳ね返してきて、好きになれない。だから私はライバルの女の子が登場した時、彼女の性格がよっぽど悪くない限り彼女を応援してしまう。だいたいどの漫画でもイケメンとライバルが少しいい感じになる瞬間が1度は訪れる。あぁ、このままこの子と結ばれて幸せになってくれ!お願いだから!どれだけそう願っても、その思いは届かない。それどころか彼女たちはイケメンが主人公への恋心を自覚するきっかけとして使われることすらある。

俺、いつのまにかアイツのこと、、、!ごめん!行かなきゃ!

試合終了。私の夢は儚く散り、主人公の恋は実り、ライバルは自立した女になり彼らを優しく見守ることになる。いやもういい女すぎやん!ライバル!毎回こう思わされる。そしてますます主人公が嫌いになる。

お前がっ!いたからっ!こんなにいい女が捨てられることに!ふざけんじゃねぇ!!

わかってる。主人公は正直何も悪くない。むしろはっきりしなかったイケメンが悪い。それでも主人公を責めてしまうのは、ただただ私がひねくれているだけだと思う。でもこの感情は私だけの特別なものじゃないはず。きっとこの感情に共感してくれる人がいるはず。そんな淡い期待を込めて、今回この話題について書くことに決めた。私の個人の意見をひたすら書き綴っただけ。オチもないし、嫌いだけど主人公のこういう所は憎めないよねっ!みたいな結末でもない。でも誰かがこの文章を読んで、くすっと笑ってくれたら嬉しい。そう思ってもう一度言う。

少女漫画の主人公が嫌い。

※断じて少女漫画を批判しているわけではありません。今も単行本を集めているくらい大好きです。