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川口ちゃんの衣装計画#100 教室版シン・コンセプト

・ナチュラル系への憧れ、成仏


先日、脳裏にチラチラ浮かぶ、なりたいけど私らしさのないファッションをひとつ処理した。

このチラチラ、実はあと二つくらいあって、今回はそのうちの一つ、"ナチュラル系ファッション"への憧れを処理したくてこの記事を書き始めた。

私は、ファッションには心の浄化装置機能を求めている。この気持ちのせいで、ついついナチュラル系に憧れてしまう。だってナチュラル系の服って浄化機能高そうじゃないですか?

それに最近この系統の服が流行ってて、よくインスタに素敵な広告が出てくるから余計に惹かれてしまう。

昨日、生活のたのしみ展で見たモデルのKanocoさんとほぼ日がコラボしたCaccoというアパレルブランドも可愛かったな〜。とびきりの一着だというブラックリネンドレスが素敵!

でもわかっている。
私がナチュラル系を着ても、ただの普段着になってしまうってこと…。

こういういかにも"飾り気のない普通の服"を着こなせるのは、実は"普通じゃない人"なのだ。

服が普通であればあるほど、服以外…例えば体型(特に肩幅)、肌、髪型が洗練されている人(つまりモデルさん)が着てこそ輝く、"ていねいな暮らし"に見えると私は思っている。

私は髪質も肌も体型も特別秀でていない、どこにでもいる真の意味でナチュラルな一般人だけど、そういう人が一枚20,000万円くらいするこだわりのナチュラル服を着ても、イトーヨーカドーで2,990円で売っている服に見えるのが現実。

足の長いモデルさんですら短足に見えるパンツを、私が履いたらどうなるかってーの!草木染のテキスタイルもくすんだババくさい色に見えるってーの!くそっ!!!

ていうかさ、私はあきやさんとの同行ショッピングで、50万円のジルサンダーのアウターを羽織って存在しないくびれができたことに衝撃を受けた経験があるんだけど、ハイブランドですらあんなにカッティングに命かけてるのに、一般人にストーンとしたシルエットを着せようだなんて、今のトレンド、ハードすぎんか?!?!


まあね、まあですよ。仮に私がナチュラル系を着こなせてしまったとしても、やっぱり自分の制服です!とはならないと思うの。

なぜなら、この系統にはメルヘン要素がないから。

ナチュラル系の服着て、部屋に杉工場の家具置いて、自分とその大切な人だけの小さな幸せを祈って暮らしたいけども。私の魅力って、そうじゃなくない?と思う。それじゃ静かすぎませんか?

自分のアイデンティティを凝縮した存在=私が運命を感じた靴とバッグを見ても明らかよね。あれらはナチュラル系とは合わない。年齢を重ねれば似合うものは変わるかもしれないけど、あれらが私の指針として全く間違ってるってことはまずない。出会ってからずっと大好きだし、自分の収入的に「なんか違うわー」ってものに70,000円も出せないからね!!!

先日、自問自答ガールズの方からも私の世界観はファンタジックななかにひと匙のダークさがある(超要約)と言って頂き、やっぱ私の世界観って基本ファンタジックよね?(そして毒も多少あるよね、抜きたいけど)という気持ちになった。やっぱりナチュラルは諦めよう!!

追記:Nagiさんは「ダークさ」を毒というより"ファンタジックであるがためにかえってリアリティを感じる""相反するものが浮き上がる""奥行き"というニュアンスで仰っていたとのことでした!てへ!それって私が好きな"シュール"じゃん?!

・メリーゴーランドが足りない!


そう決意した翌日、偶然ネットでとあるバッグたちに出会い、それをきっかけに突然自問自答が炸裂してしまった。

そのバッグたちというのは、自問自答ガールズでも持っている方がちらほらいらっしゃるボールアンドチェーンのエコバッグ。


まーーなんてきゃわいいのかしら!!
メリーゴーランド、キャンディマシン、気球、風船、サーカスのテント、ピエロ…私はそういうカラフルでファンタジックなモチーフが昔から大好き!!やっぱり私の世界観はメルヘンチックでファンタジックじゃなきゃ!

…なんだけど、それらをデザインとしてファッションに取り入れたいわけじゃないというのが正直なところ。

柄じゃなくて、自分の背景に取り入れたい。そこにいそうな感じが欲しいというか。植物が大好きな人が、植物柄の服を着るんじゃなくて、庭で映える服を着るみたいなそういうこと。でも遊園地だと行き過ぎで、もっと自然や日常の中にそれらが同時にある感じ───。

それってどこだ?と考えていたら、急にまだ3歳くらいの頃の記憶が蘇ってきた。

当時、実家の近くの大型スーパーの屋上には、食堂とキッズライドのあるちょっとしたゲームコーナーのようなスペースがあって、祖父はおそらく母が買い物をしている間、よく私をそこに連れて行ってくれた。私はそれがとても嬉しかった。

どんな空間だったか、詳細はもう覚えてないんだけど(食堂があったことも昨日母に聞いて知った)、一見その先に何もなさそうな、屋上に繋がる照明の暗い殺風景な階段を、祖父におんぶされて昇っているときのワクワク感だけはハッキリ覚えている。

あと、これまた小さい頃よく母に連れて行ってもらった別の大型スーパーのゲームコーナーに、子供用の汽車の乗り物(こういうやつ)があって、それも大好きだった。

そこは別に屋上ではないんだけど、柵の中が芝生の床になっていて、そこにぐるっとレールが敷かれていて、偽物の観葉植物や花の鉢植えが置いてあり、チープながらいかにもここは外ですよ〜って感じの演出がしてあるのが好きだった。ゲームコーナーの一角に現れた箱庭のような感じで。

以前も書いたけど、私は昔、子供だけが入れる小さな秘密の遊園地を作るのが夢で、それはこの辺りの感情がベースな気がする。そしてそれがコンセプトである小さな浄土に発展していったような気がしている。わ〜繋がってる〜!!

そしてそして、屋上遊園地といえば、蒲田の屋上遊園地がなくなると聞いてわざわざチューリップの観覧車を見に行ったこともあった。渋谷の東急東横の屋上遊園地がなくなると聞いたら友達と行ってたくさん記念写真を撮ったりもした。

その友達が仕事で地方に引っ越したら、その土地にはたまたまレトロな遊園地や屋上遊園地がたくさんあって、そういう場所を見つけるたびに私に写真を撮って送ってくれてとても嬉しかった。

思い出したことはまだある。中学生の頃、図書室に紹介ポスターが貼ってあって、強烈に惹かれたキノさんのLな気分という小説の表紙も屋上のメリーゴーランドだった。

撮影:わたくし

先日参加した自問自答ファッション教室で決めたコンセプトが「謙虚で明るくて本質的な、桃の木があって鯉もいる小さな公園を作る人〜売店でうまい家庭料理も提供〜」で、コンセプト活動の一環として清澄庭園に行った際は、なんか理想の公園とは違くて、具体的にはもっと狭くて人工的な場所が良くて、そうなるとコンセプトでイメージした空間も大自然が過ぎるし規模もデカすぎるね?!と思っていたんだけど、それもこの屋上遊園地好きが関係していると思う。

教室でイメージしたけど実際私はいなそうな土地の例①
教室でイメージしたけど実際私はいなそうな土地の例②
教室でイメージしたけど実際私はいなそうな土地の例③


私が望むのは、自然の美しい庭園ではなくメリーゴーランドのキッズライド&スーパーの屋上サイズの空間だったのか。私の心はずっとあのスーパーの屋上にいるんだね。今はもう存在しない、思い出せない、写真も残っていないあの場所に。
…エモいな。


そういえば新宿の京王デパートの屋上って、屋内だから厳密には屋上ではないけど、観賞魚のお店が併設されてて最高だよね。突然に魚のいる屋上。観葉植物も売ってるし。あの感じ、良い。面積はちょっと大きすぎるけど、雰囲気は大好き。

とある日の京王新宿の屋上
同じフロアに魚たそがいる

屋上の広さ的には、マンゴーさんとイコさんと行ったミナのカフェのテラスくらいがいいかもな。あの場所も人工の川みたいなのがあって良かった…。もしあの川に魚が泳いでいて、汽車とメリーゴーランドのキッズライドがあったら私は大興奮だったかもしれない。


要するに私、スーパーの小さな屋上に、メリーゴーランドのキッズライド置いて、鯉のいる人工の池を創って、そこに居たい(?)んだね。

その場所は、みんなの家の近くにあって、夕方には閉まっちゃうけどいつでも気が向いたら来られて、おじいちゃんに連れられて来たあの日の私が感じていたような楽しいとか嬉しいとか非日常の特別感とか、あとはそれを見守る愛情みたいなものだけが存在する空間にしたい。優しいそよ風が吹く場所。


よし、そしたら教室版コンセプト変えましょう!!

提供する側で客じゃないので、そこに居る人ってのも変だけど、管理人とかオーナーとかも違うんだよね。ヌシ…いやでもヌシもちょっとイメージと違う。もっと幻想的な感じを入れたい。そこに居るようで実態としては居ない、でも見守っている感じ。

え…もしかして妖精?!
メリーゴーランドと池のある小さな屋上遊園地の妖精…♡

えー!可愛いすぎるかな(ジタバタ)!!
ポケモンで例えると自分はフェアリータイプかなと最近は思っているけどさすがに妖精は盛りすぎかしら!!妖精といっても精霊的なほうじゃなくてしずくちゃん寄りの方だよねー!

もしくはゆるキャラ?!メリーゴーランドと池のある小さな屋上遊園地を見守るゆるキャラ…。いやなんかファンタジー要素よりおふざけ要素が強くなってしまう気がする。よし、勇気を出して妖精にしよう。やべぇよ、妖精宣言。私のような者が名乗って良いのでしょうか。良いか(自分に激甘)。


ということで、教室版シン・コンセプトは"メリーゴーランドと池のある小さな屋上遊園地の妖精"です。ぴゃー。このコンセプトの方が私のリアルファッションとも親和性が高いな。欲を言えばシンボルツリーみたいなのも生えててほしい…広がる妄想…。

はぁ…それにしてもいろんなことが一気に繋がったなー。過去の行動にこんなにヒントあるのになんで忘れてるの?と言われてしまえばそれまでなんだけど、忘れていたよ…すっかりとね!ちなみにこれらは全て入浴中に思い出しました。血行促進は大事。

衣装計画100本書いたけど、なんだが、どんどん"これだ!"と思っていた結論が変わっていくな。一生変わり続けて定まらないんじゃないかって心配になるけど、でも今のところはブレているのではなくより深掘りできているのでまあいっか。まだまだ書き続けるぞい。いつもスキありがとうございます。

心にピンクのメリーゴーランド!(※これは大人サイズ)

またまた追記:ガールズの方々から記事の感想いただきまして、もっとごちゃっと遊園地成分を増やすのもアリかもと思いました。そっちの方向でも妄想してみようかな。でも住宅街に突然あるみたいな異質さは大切にしていきたい!感想&私の記事を使っての自分語り、嬉しいです!ドシドシアウトプットしてくれよな!

信じないことが信条🍤