映画刀剣乱舞感想②/○○審神者について

※ラストネタバレしてます

映画刀剣乱舞、最後のあれ
[まさかの幼女審神者の登場、審神者=幼女ってそれだけで、イケる人はいけるしだめな人は駄目というか、今回の映画のネタの中ではわりと賛否両論な部分かな] とも最初見た時は思ったんですが

あの映画で女性を出すとしたらあそこしかないから、あえての幼女審神者にしたのかなと思った

私はパンフ買ってないのでどういう意味合いでいってたかは分からないし、全然違ってたら申し訳ないですが

パンフ内で靖子さんが「歴史を遡ってるのに女性が1人も出てないのはおかしい(女性を出したかった)」的なことを言ってるらしいというのを聞いてから、そうだったのか...と
最初にうけた印象と変わったとこもあって、あと靖子さん脚本のシンケンジャーのラストを見た上でも思ったんだが

あれは絵面的に可愛いからとか年頃の若い女の子とかにするよりは比較的反感を買いにくいからとは無難な意味合いじゃなくて、ちゃんと意思があって出したのかなとか思ってきた

歴史もの、とくに戦国時代はどうしても名だたる武将たちが主人公になりがちで、それは当然のように全員男な訳だが、もちろん当時も女性は生きて暮らしていた訳なんですよね
でもそれはあまり出てこないし、出てきてもサブ的ポジションになりがち(たまに大河で女性主人公のあるが)
まさに三日月の見て守ろうとしたもう一つの歴史のように、確かに存在はしたが後世には伝わらない、あったけど無かったもの=女性なのかなとちょっと思ったんですよ

後半の安土城で「歴史とは人だ、俺は人を守りたい」という三日月に「なら儂も人だ」と返す信長だがそれをいうなら我々女性も「人だ」な訳で。
(ちょっと会話のニュアンス的に意味変わってくるけど)

例えば映画の中で秀吉の妻を出すとか市井の女性を出すとかもありっちゃありかもしれないけど、エピソード的に必要ないし、とってつけたように出すよりは広い意味での「継承」の意味も込めて出したのかなと思いました

代替わり後の審神者が年若いのはこれからあの子が大きくなって育ってく歴史、それも守るべき歴史な訳で前任者の対比としても若い設定にしたのは分かる。
でも更に女の子なのはなんかこう、女の人もあんま出ないけどちゃんと生きて歴史に関わってる、果ては数百年、千年と今に至るまであの刀剣たちを守ってきたその中の一人にもなっている、そういう意味での広いメッセージなのかなとちょっと思ったみたいな

実際審神者人口はたぶん女性が圧倒的に多いんだろうし、あの幼女審神者は歴史の一部としての、歴史を守り生きた数多くの人としての、広い意味での我々審神者と言えなくもない?みたいなあれなのかというか...

他の方の感想で、あの審神者が幼女なのは長い時を生きてる刀剣男士達からみると我々はあのくらいに見えてるのではないか?(審神者の年齢は多岐に渡ると思うがとうらぶ開始から四年という意味で)とか
今まで男性主体だったであろう刀剣界にとうらぶをきっかけで女性が増えて、刀剣自体を守っていく、後世に伝えていく層の代替わりも意味してるんじゃないか、とか それぞれなるほど〜!と思ったんですが

確かに昔から刀が好きだった人もいるだろうが
とうらぶがきっかけで刀剣本体にも興味を持ち、推し達が展示されれば見に行く人も増えたのがまずすごい変化と言えるだろうし、
本体何度か見に行くようになっても正直刃紋の種類と各部位の名称とか刀工の流れまでそんな詳細には説明出来んけどって人もいっぱいいるだろうし(私もだ)審神者だが刀剣本体にはそんな興味はないって人もいるだろうし、それはそれで全然いいと思うんだが

例えばそこに刀があったとして、ハバキってどこですか?って聞かれたら あれですって答えられる人はものすごい増えたと思うんですよね
それって凄い事なんじゃないかなと思う

刀に詳しくなくても、とうらぶを経てハバキとはどの部分を言うかくらいはわかる。
錆びてたり折れてたりした刀を見たら可哀想だなとか思う

それだけでも十分今後刀剣を守る素地になっているとは思うんですよ

あと映画見ててちょっと気になったのが先代の審神者のネックレスとティアラ?してましたよね?なんかティアラ風なやつ??
あのバンダイかタカラトミーで出そうなネックレスなに??ってちょっと思ったが(友達はガチャで出てそうとか言っててウケた)
あのなぜにあのデザインになったか謎のアイテムは幼女審神者への代替わり故だったかんからんけどもしかしてなんかそういう意味もあるのかな...?

そして三日月は先代のお爺ちゃん審神者ともあんな小さな頃からの付き合いだったのか??とか思うと泣ける...(いやだったらもっと刀剣男士顕現してるだろって気はするけど)

いや別に 幼女審神者=男(刀剣男士)→女を守るという構図が良いとかそういう話でなく、たぶん靖子さん的にはチャンバラやりたかったって話なのかもしれないんだが
靖子脚本、全部見てるわけじゃないから断言できんけど
結構出てくる女性は強いひとが多いし、女性でも男性と共に、あるいは自分自身が選んで戦ってたりする
だからいわゆる添え物みたいな扱いで、女性を出さないひとなんじゃないかな〜という印象もあり、あの幼女審神者にはちゃんと意味があるのかもなと思ったという話でした

たぶん、あの子、あのまま大きくなって年頃とかになってもただ周りの刀剣男士たちに守られるだけじゃない、ちゃんと主として刀剣男士たちを率いて時に苦悩し傷つきながらも共に戦っていく、そういう審神者になるんだろうな...と思いますね

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