清風堂書店@大阪東梅田

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清風堂書店@大阪東梅田

地下鉄谷町線・東梅田駅改札を出てすぐ。 教育専門書店もございます。 自費出版もやってます! 【営業時間】 平日・土:10:00~22:00 日・祝:10:00~20:00

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最近の記事

何かを表現したり、伝えようとするために特別な言葉はいらない。(清風堂のおすすめ vol.20)

 ご無沙汰しております。清風堂書店の谷垣です。前回からかなり時間が経ってしまいました。というのも、3月、4月とイベントを立て続けに開催しており、その準備やその他諸々の事情があり、なかなか時間が取れなかったのが理由です。毎週掲載しようと意気込んで始めたせいで、一度その予定が崩れるとなかなか再開できないという「完璧主義」もいかんなく発揮してしまいました。私の悪い癖です…。  とはいえ、これから心機一転、不定期に更新を続けていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。  普

    • 清風堂のおすすめ vol.19(2024/2/11)

       こんにちは、清風堂書店の谷垣です。  最近『不完全な司書』(青木海青子)を読んでいます。ここのところ読書する時間も気力もまったくなく、こんなので書店員をやっていていいのだろうかとすこし沈んでいたのですが、本書を読み進めるうちにちょっとずつ元気になってきました。青木海青子さんの文章のなせる技なのかもしれません。以前、内田樹さんがこのようなことをおっしゃっていました。 「優しくて、でも時々刺すように鋭い」というのが的確な表現だとおもいます。これ以外に、私には言葉が見当たりま

      • 清風堂のおすすめ vol.18(2024/2/3)

        こんにちは、清風堂書店の谷垣です。しばらくお休みをいただいていた関係で、久しぶりの投稿となってしまいました。 サイン本入荷情報『気づいたこと、気づかないままのこと』古賀及子/シカク  『ちょっと踊ったりすぐに駆け出す』の古賀及子さんの最新刊。ちなみに『おくれ毛で風を切れ』(素粒社)もほぼ同時発売しています。こちらは入荷までもうすこしかかるかも。 こちらから試し読みができます。  出版社「さりげなく」の本の取り扱いも始めました。仲西森奈さんの最新刊『名付けたものどもを追

        • 清風堂のおすすめ vol.17(2024/1/13

          こんにちは、清風堂書店の谷垣です。 たいへんな年明けとなりました。まさか元旦から、あんなに大きな地震がくるとは思ってもみませんでした。お店に初出勤した日は、まず近くの避難場所を調べるなどしていました。 ところで、昨年末にイベントの告知を開始したのをご存知でしょうか。  『〈悪の凡庸さ〉を問い直す』を問い直す。すこし言いにくいかもしれませんが、勘のいい方は「ひょっとして…」と気づいたかもしれません。実は、今年のじんぶん大賞には『土偶を読むを読む』(文学通信)という本もランク

        何かを表現したり、伝えようとするために特別な言葉はいらない。(清風堂のおすすめ vol.20)

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        • 今週のおすすめ・告知など
          20本

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          清風堂のおすすめ vol.16(2023/12/24)

          こんにちは、清風堂書店の谷垣です。 今年の更新はこれが最後となります。 また来年もよろしくお願いいたします。 年末年始の営業時間は以下のとおりです。 12/29-12/31 11:00~19:00営業 1/1-1/3 休業 1/4より通常営業 これから出る本『本屋のミライとカタチ(仮)』北田博充・編/PHP研究所 梅田・蔦屋書店の北田さんが出版業界内外の方たちにインタビュー。コラムも織り交ぜつつ、本のこれからを考える1冊です。2月24日には同書店で刊行記念トークイベ

          清風堂のおすすめ vol.16(2023/12/24)

          清風堂のおすすめ vol.15(2023/12/17)

          こんにちは、清風堂書店の谷垣です。 年末の風物詩、じんぶん大賞が発表されましたね。  今年はとにかく『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』が売れた年でした。発行部数は6万部(!)。当店でも100冊以上売れており、まだまだ売上が止まりません。そして、私が推していた朱喜哲さんの『<公正>を乗りこなす』(太郎次郎社エディタス)は13位でした。正直5位以内に食い込んでくるのでは、と期待していたのですこし悔しい気持ちもあります。 みなさんにとって、今年一番良いと感じた人文書は

          清風堂のおすすめ vol.15(2023/12/17)

          清風堂のおすすめ vol.14(2023/12/9)

           こんにちは、清風堂書店の谷垣です。  毎週投稿をつづけ今回で14回目。今週はさすがにもう何も書くことがないのでは・・・と恐れつつ記憶を掘り起こすのが週末のルーティンとなっています。幸いなことに、今週もなんとかなりそうです。  Twitterでは、KADOKAWAの例の邦訳書が問題となり、そんななかでチバユウスケさんの訃報があったり(THEE MICHELLE GUN ELEPHANTは今でもめっちゃ好きです)と、ニュースを追うだけでぐったりしておりました。 サイン本入

          清風堂のおすすめ vol.14(2023/12/9)

          清風堂のおすすめ vol.13(2023/12/3)

           こんにちは、清風堂書店の谷垣です。  『大阪の生活史』(岸政彦/筑摩書房)がようやく刊行されました。『にがにが日記』を読み終えたら買います。これはいま帰りの電車で読むのが習慣になっているんですが、岸先生の日記めっちゃおもしろいです。笑うのをこらえてニヤニヤ顔で読んでるので、まわりの人に気持ち悪がられてるとおもいます。十三のあの店で飲んだとかそういう話がちょいちょい出てくるので、美味いお店に詳しくなれます(揚子江ラーメンは梅田の至宝)。あと、どんくまのイラストがかわいい。グ

          清風堂のおすすめ vol.13(2023/12/3)

          清風堂のおすすめ vol.12(2023/11/26)

          こんにちは。清風堂書店の谷垣です。  先日、朱喜哲さん・三木那由他さんの対談イベントを無事に終えることができて、ほっとしている今日この頃です。今年のイベントはこれで終わりかと思いきや、12月にもう1本イベントが決まりそうな雰囲気。今年もあわただしい年末となりそうです。  ちなみに、店頭分として登壇者お二人からサイン本を用意していただいております。イベント特設コーナーや話題書のコーナーに並べております。ぜひ! これから出る本『転職ばっかりうまくなる』ひらいめぐみ/百万年書

          清風堂のおすすめ vol.12(2023/11/26)

          清風堂のおすすめ vol.11(2023/11/18)

          こんにちは、清風堂書店の谷垣です。 今週は話題がてんこ盛り。 『野生のしっそう』リアル書店先行発売 ミシマ社が「今年一の人文書」と謳う『野生のしっそう』(猪瀬浩平)がついに入荷しました。書店員からの推薦コメントがぎっちり詰まったポスターもあわせて掲示しています。そのなかには、私の推薦コメントも。ポスターの下の方に、ジュンク堂書店の福嶋さんをはじめ錚々たる書店員の名前が並んでいますが、本当に私のコメントなんかでよかったんでしょうか…。嬉しいのと同時に、冷や汗もかきそう。 歴

          清風堂のおすすめ vol.11(2023/11/18)

          清風堂のおすすめ vol.10(2023/11/11)

          こんにちは、清風堂書店の谷垣です。 ここ最近は、イベントの配信環境を向上させるべく機材まわりの勉強をしています。次回のイベントでは配信はしない予定ですが、それ以降のイベントに間に合わせるようにしたいです。いかに低予算で環境を構築するか…。現地の方だけでなく、配信で見ていただいている方にもストレスのない環境をつくりたいとおもっています📹 これから出る本『万博崩壊 どこが「身を切る改革」か!』 西谷文和/せせらぎ出版  ”ムダしか生まない、問題だらけの万博に向けて、何千億円を

          清風堂のおすすめ vol.10(2023/11/11)

          清風堂のおすすめ vol.9(2023/11/5)

           清風堂書店の谷垣です。  先日、10冊ほど新書を買っていただいたお客様がいらっしゃいました。抱えて持ってきた本が、カウンターにドサッと置かれます。読書家なんだなと感心しながらも、やはりたくさん買ってもらえることが一番嬉しい瞬間でもあります。ほくほくした気分に浸りながら、レジに本を通していきます。するとびっくり。合計金額が1万円をかるく超え1万3千円ほどに。あれ、1、2冊余分に通してしまったのかな。冊数を確認してみましたが間違いないようでした。  ここであらためて言うまでも

          清風堂のおすすめ vol.9(2023/11/5)

          清風堂のおすすめ vol.8(2023/10/29)

          こんにちは、清風堂書店の谷垣です。「これから出る本」のコーナーは今回お休みして、今後開催されるイベントをご紹介していきます。 📢イベント告知【刊行記念トークイベント】言葉が起こす事故、会話がもつ希望  すでにTwitter(現・X)で告知していますが、こちらでもご紹介します。大阪を拠点とする哲学者のお二人をお招きしたトークイベントを、大阪市中央公会堂の会議室にておこないます。  朱さんの『<公正(フェアネス)>を乗りこなす』(太郎次郎社エディタス)は今年8月に刊行され、

          清風堂のおすすめ vol.8(2023/10/29)

          清風堂のおすすめ vol.7(2023/10/22)

           こんにちは、清風堂書店の谷垣です。いきなり寒くなって風邪をひきかけていましたが、薬を飲んでなんとか持ちこたえました。あぶなかった…。  今週もフェアのご紹介から。 「秋の漢字フェア」開催! 漢字教育士さんがオススメする書籍を展開しています。漢字のなりたちやつながりを知るとどんどん楽しくなっていきます。  私は漢字が得意ではありませんでしたが、漢字教育士さんのお話を聞くうちに漢字の魅力にハマっていきました。とくに「昆虫以外の生きているものにも<虫偏(むしへん)>は使われて

          清風堂のおすすめ vol.7(2023/10/22)

          清風堂のおすすめ vol.6(2023/10/15)

          清風堂書店の谷垣です。 久しぶりにフェアのご紹介です。さっそくいきましょう。 街歩き・路上観察のすすめフェア 秋といえばなんでしょうか。食欲の秋・スポーツの秋・読書の秋などいろいろありますが、今年の秋は街歩き・路上観察なんていかがでしょうか。今年は厳しい残暑で、なかなか外を出歩く気になれませんでした。やっと涼しくなってきた今が、街歩きのチャンスです!  「歩く」にまつわる本を幅広くそろえています。お遍路・歴史・哲学・アート・地理地形・歩き方の指南書 etc…。そのなかでも

          清風堂のおすすめ vol.6(2023/10/15)

          清風堂のおすすめ vol.5(2023/10/8)

          清風堂書店の谷垣です。 イスラエルでの軍事衝突という大きなニュースがありました。 次の記事をぜひ読んでみてください。3年前のものではありますが、現地で暮らしている人々がどのような思いでいるのか、その一端を知ることができます。 これから出る本11月の文庫・新書は筑摩書房が熱い。 『ルールはそもそもなんのためにあるのか』  住吉雅美/ちくまプリマー新書  安定のちくまプリマ―です。ヤングアダルト向けのレーベルですが、もちろん大人が読んでもおもしろい。本当にいい本が揃っていま

          清風堂のおすすめ vol.5(2023/10/8)