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「ててて!とまって!」運動


挙手という行為


以前、ラテン系の外国人の女友だちと、日本のとある街を歩いていた。
彼女は、横断歩道で手を挙げる子供たちを見て、言った。
「ヒトラー・ユーゲントか?」

もちろん彼女独特のブラック・ユーモアだ。
けれども、僕は負けず嫌いのいたずらっ子なので、次のように答えた。
「うん。このあたりには支部が多いんだ。地図を見てごらん。鉤十字があちらこちらにあるだろう」と寺院を示す卍記号を指さした。

彼女はミスター・スポックのように、眉毛を片方あげてみせた。

よい子の皆さんへ


「生きたい気持ちはわかるけど」さ。
ルールに服従する人生では、「生きたい気持ち」を充足させることはできない、その気持ちはたいへんよくわかるけど。でもね。

もちろん学校の先生やおまわりさんのなかにも悪いことをするひとはたくさんいるけどさ。でもね。

おそらく問題なのは「過度にルールに服従する」ことだと思う。過度にルールに服従していると、「凡庸な悪」のアイヒマンのようになっちゃうから。

だからさ、もしも「ててて!」とか「めんどうくせえこと、やらせんじゃねえよ」と思ったら、たくさん本を読んで勉強して、将来、立派な政治家、立派な役人、立派な革命家、そしてなによりも立派な市民になってください。

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